らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1921. つまり、彼らは用済みってことだな。

Scenario; 裏金問題で揺れる国会だが、かつては次期総理かと思われた議員も離党を勧告されている。彼らにとっては今まで自分の党のために貢献してきた実績を考えずに離党を迫られていることにかなり不満らしい。いくら裏金を記載しなかったとはいえ、そんなにあっさりと離党勧告を突き付けるとは・・・。


「つまり、彼らは用済みってことだな。」




"Which means they're expendable."



【ポイント1】前の文全体を受ける、関係代名詞の"which"の用法が便利!


英文法では、"relative pronoun"(関係代名詞)という難しい用語が使われていますが、結局、「関係している代名詞」だということです。( ´艸`)


つまり、一般的に先行詞の後にあるものは、「先行詞に関係している代名詞」ですが、今日のフレーズの"which"のように、前の文全体や、相手が言ったことの意味全体をさして、「それ」という代名詞として"which"を置く使い方もできます。


「そのことが~」、「つまりそれって~」、「そのことで~」といったニュアンスで後ろの文に続いています。「非制限用法の関係代名詞」のひとつなので、前に文がある時は、”which"の前にカンマを置きます。


相手が言ったことを受けて使うときは、今日のフレーズのように、"Which"から始めることになります。


会話の中で"Speaking of which, ~"のように、「そのことならさー」といった感じで使うこともあります。


使い方 (ロングマンより)

He showed me round the town, which was very kind of him.

彼は街中を案内してくれた。それはとてもありがたいことだった


One of the boys kept laughing, which annoyed Jane intensely.
男の子の一人が笑い続けていて、そのことがジェーンを激しく苛立たせた。


A: "Toyota’s hybrid strategy is strong."
トヨタのハイブリッド戦略は強力だね。
B: "Speaking of which, Toyota’s valuation has risen to about $400 billion."
そういえば、トヨタの評価額は約4000億ドルに上昇したよ。



【ポイント2】"expendable"の意味と使い方。


"expendable"という単語は、"expensive"(高価な)と似ている単語です。"expend"は、「エネルギーや、お金、資源など(貴重なものを)大量に消費する」ことです。


その意味を踏まえて、今日の"expendable"をイメージしてロングマンの定義を見ると、次のように書いてあります。
"expendable"
not needed enough to be kept or saved
とっておくほどでもない


「もう十分だということで、いらなくなった」ということですね。


使い方


It’s a sad moment when a man loses his job and discovers that he is expendable.
男が職を失い、自分が使い捨てられたことを知る瞬間は悲しいものだ。


ケンブリッジでは、もう少し詳しく書いてあります。


If someone or something is expendable, people can do something or deal with a situation without them:
人や物が"expendable"であるということは、それなしで何かができたり、状況に対処したりすることができるということである。


こちらでも、結局、


あってもなくてもいいような
どうしても必要と言うことではない
なくてもなんとかなる
そう役にたつものではない
もういらない


という感じで使います。


人を主語にして、
"I am expendable."というように言うと、
「俺なんかどうせ使い捨てなんだ。」


といった感じになるでしょう。


ちなみに、"expend"と言う動詞の目的語は「もの」だけで、普通「人」が来ることはありません。



"expendable"を使って会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「外出許可とったほうがいいよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。