らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

223. 私に意見するつもり?

Scenario : 結婚して5年になる友人は、最近夫の愚痴ばかりだ。ほとんどが家事に関することで、料理や掃除が苦手な彼女にとっては、いつも文句を言われていると感じているようだ。なんで女性が家事やらなきゃいけないの?と言うので、性別関係なく家事もやれば結構楽しいものよと言うと、こう言った。


「私に意見するつもり?」


"Are you judging me?"


【ポイント】日本語で表現しにくい"judge"という単語。


"judge"の意味として、まず思い浮かぶのが名詞で「裁判官」でしょう。
「審判員」としての"judge"はコンテストで入賞者を決める人のことで、スポーツの「審判員」は、"referee"(レフリー)か"umpire"(アンパイア)です。


"referee"は、アメリカンフットボール、ラグビー、アイスホッケー、バスケットボール、ボクシング、レスリングなどに使われます。
"umpire"は、野球、クリケット、テニス、ホッケーなどに使われます。(ロングマンより)


日本では、「アンパイア」は野球、「レフリー」はレスリング、そして。コンテストでは、「審判員」ではなく、「審査員」って言っていますね。その他は、どういう呼び方がされているのか、よくわかりません。「テニス」で「アンパイア」は使っていないと思いますが。。。


さて、動詞のjudge"ですが、ロングマンでは次のように定義されています。


 to form an opinion about someone, especially in an unfair or criticizing way
人のことで意見を言うことで、特に公正をかいたり非難したりする口調で言うこと


名詞の"judge"は「裁判官」や「審判員」で、あくまで公正に結果を決定する人なのに、動詞になると、"unfair"(公正でない)なやりかたになるのです。


つまり、相手に同情して味方になるのではなく、結果的に相手をお説教することになるような響きをもっているということです。アドバイスは相手を思ってのことですが、そうではない。相手を敵視して批判するのではない。だから、日本語の表現が難しく、その場の雰囲気で察するしかないです。ロングマンの例では次のように使われていました。


He just accepts people for what they are and he doesn’t judge them.
彼は、人をありのまま受け入れているだけで、彼らについてどうこう言ったりしない。


でも、英語ではよく使うのです。形容詞にして、
"Why are you so judgemental?" と言ったりします。
「なんで、そうつっかかるの?」なんてどうでしょう。


Englishラボのらぼでした。