らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

243. 彼を手放しちゃだめですよ。

Scenario : 入社10年になる彼は、とても優秀で会社の取引先を増やしてきた。その彼が、会社を辞めて、他の会社に移るるという。どうもお給料の件で社長と折り合いがつかなかったようだ。社長と話す機会があったので、こう言った。。。


「彼を引き留めとかなきゃだめですよ。」



"He is a keeper."


【ポイント】誰がどういう状況で使うかで、意味が違ってくる。

"keeper"は、"a gate keeper"のように、前に名詞を置いて、"a ~keeper"として使い、「~を守る人」という意味になります。


a zoo-keeper    飼育員
a lighthouse keeper   灯台守
He's a keeper. だけでも「店主」という意味になることもあります。


ところが、今日のフレーズのように、「とっておく価値のある人材や物」という意味になることがあります。


この意味で使えば、職場では、今日の例のように、
「戦力になるから、他の会社に引き抜かれないように待遇をよくする」といった流れで使われますし、新人を雇うのに、有能そうな人がいたから「落さないで検討する」という意味になることもあります。


また、異性関係の話で使うと、
「彼、いい人だから、大切にしなよ。」といった意味で使われますし、自分のボーイフレンドのことで言えば、「彼とはこのまま付き合っていくつもりよ。」というニュアンスにもなります。


どういう状況にしろ、"keep"のもつニュアンスから意味を感じ取り、それに合った日本語表現を探していきましょう。


Englishラボのらぼでした。