らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

340. 口の中噛んじゃった。

Scenario : お腹がすいたので、何か食べようと探していたら戸棚の中に何枚かおせんべいが残っていた。結構堅いおせんべいだけどおいしい。夕刊を読みながら、3枚目を食べていたとき・・・ウッ。


口の中噛んじゃった。



 I bit my inner cheek.



【ポイント】"inner"と"inside"は、日本語では同じになっても使い方が違う。


日本語では、「インナー」と言いますね。いわゆる下着、という意味だったり、スーツの「インナー」という言い方もします。
「下着」なら、"underwear"がいいと思います。"innerwear"でもいいと思います。
でも、「暑いんだったら、下着脱いだら?」と日本語で言うと、ちょっと嫌らしい感じがしませんか?そういうとき、英語では"innerwear"がいいと思います。
「インナー」だけで使うのは、和製英語です。


さて、"inner"と"inside"の違いです。


"inner"
形容詞しかありません。名詞の前に付けます。
「中」と同時に「内側」という日本語表現が当たることが多いです。


トレーニングで、よく「内側の筋肉」という言い方を耳にします。
「インナーマッスル」という言い方でも通じるようですが、"deep muscles"という言い方もあります。


トレーニングでは、「体幹」という意味では「コア」がいいと思います。英語でも"core"です。これは和製英語ではありません。


体幹トレーニング → core training / training of the core


今日のフレーズは、位置としては「ほっぺたの内側」ですね。でも、日本語では普通に「口の中」で通じます。(^_^)


"inner"
on the inside or close to the centre of something  (ロングマンより)
内側、あるいは中央に近い部分


an inner room    部屋の内側
inner London    ロンドンの中心部に近いところ
the inner ear     耳の中(内側)


"inside"については、「前置詞」、「副詞」、「名詞」、「形容詞」の用法があります。


ひとつひとつ定義と例をあげていくととても長くなってしまうので、ロングマンから分かりやすい例を取り上げることにしました。


The jewels were locked away inside the safe. (前置詞)
その宝石は金庫の中にしっかり保管されていた。


Her car was locked and the keys were inside.   (副詞)
彼女の車はロックされ、カギはその中だった。


It’s raining. We’ll have to go inside.  (副詞)
雨が降っている。中に入らなきゃ


The door had been locked from the inside.   (名詞)
ドアは内側からロックされていた。


He had obviously been helped by someone inside the company.  (前置詞)
彼は明らかに車内の人に助けてもらっていた。


The apple’s rotten on the inside.   (名詞)
そのリンゴは中が腐っている。


Police believe the robbers may have had inside information / story.  (形容詞)
警察はその強盗は内部情報を得ていたと確信している。


Englishラボのらぼでした。