らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

354. ケビンを行かせるといいと思う。

Scenario : ゲームセンターから電話があり、納入したゲームの機械が動かなくなったと連絡があった。 大晦日で客数が多くすぐに来て欲しいとのこと。すぐに行って直せるのは誰だ?そうだ・・・。


「ケビンを行かせるといいよ。」



"I'd suggest sending Kevin."


【ポイント】"Let's ~"以外で「提案」を表す。


「サジェスチョン」とカタカナでも使われている"suggestion"を動詞の"suggest"で使えば、色々なところでうまくコミュニケーションがとれます。


"Do you have any idea?"だと、YesかNoかを聞くことになりますが、"What's your suggestion?"にすると、「話聞くから、言ってみて。」という感じに。


"I think he should go." だと、ちょっと偉そうな感じがしますが、"I'd suggest he (should) go."と言うと、「~がいいと思いますが」とあくまで提案しているだけ、といった感じに。


ただ、"suggest"をきちんと使うには、約束があります。


★ "suggest to ~"と不定詞を続けることはできない。


× I suggest to send him.
○ I sugggest sending him.


"sending"は動名詞です。


★  "suggest"の後ろに「人」を持ってくることはできない。


× I suggest her to go.
× I suggest her going.  (動名詞の意味上の主語の"her"でも、"suggest"の目的語として「人」が来ているように思えるので、誤用とされています。)
○ I suggest that she (should) go.


"suggest"の後は、基本的に「that節が来る」と考えたらいいと思います。
今日のフレーズのシチュエーションでは、誰に向かって提案しているのかが明かなので、動名詞を続けるだけで済んでいます。


★ "suggest"の後ろに来る節の中では、"should"を使うが、省略が可能。


× I suggest (that) he should go.
× I suggest (that) he will go.
× I suggest (that) he goes.
○ I suggest (that) he go.


”he go"に違和感があるかもしれませんが、"should"が省略されているだけなので、原形の"go"になります。
"that"は省略可能です。


★ 時制は一致させない。


×  I suggested (that) he would go.
×  I suggested (that) he went.
○  I suggested (that) he should go.


that節の部分は「仮定法」になっています。
それは、"suggest"という動詞は、あくまで「提案」なので、実際そうするかどうかは未定の世界。「もし~なら、いいと思うので提案します」といった感じになります。あくまで「もし」の世界のことですが・・・。といった控えめな表現になるのはそのせいです。


"recommend"や、"propose"など、「提案」や「推薦」に関する動詞で同じようなことがおこります。
"recommend"で、
"I recommend him to go to the restaurant." と言ってしまいそうですが、意外とネイティブは、きちんと"I recommend he go to the restaurant."と言っています。「行くならそこがいいよ」といった感じですね。


Englishラボのらぼでした。