361. そのうちランチでもおごらせて。
Scenario : 念願のマイホームがついに完成した。設計担当が女性だったので、特にこだわる台所には、こちらの無理な要望にも嫌な顔せず、親身になって考えてくれてとても感謝している。女性同士、友達のようにおつきあいできるようになり、今後はアフターサービスを除いて会うことはなくなると思うと寂しい。カギの引き渡しが済み、彼女に感謝を伝えてこう言った。
「そのうちランチでもおごらせね。」
"Maybe I could take you to lunch sometime."
【ポイント1】英語にもある「そのうちに・・・」。
はっきり約束するわけではないけど、気持ちは伝えたい。そんなときは、仮定法に"maybe"や"sometime"をつけて、「今すぐというわけではないけど、機会があれば是非・・・」という気持ちを伝えましょう。
「可能性」を表す、"can"と"could"には次のような違いがあります。
「その問題はとけるかもしれない」という日本語表現で考えます。
〇 The problem can be solved. → (理論的にそういうことはありうる)
〇 The problem could be solved.
→(自分はそういうことはあるかもしれないと思っている)
ネイティブに"could"の入った短い文、例えば"I could solve the problem."のみを聞いてもらうと、ほとんどの人が、「(時間さえかければ)解けるかもしれない(が・・・)」といった内容としてとらえます。つまり「仮定法」です。
今日のフレーズの"I could take you to lunch"の部分は、
(あなたの都合さえよければ)「私はランチにお誘いできるのですが・・・。」といった感じで伝わります。
それに、"maybe"(多分)、"sometime"(いつか)
がついているので、はっきり約束できずに気持ちだけ伝えている状況が読み取れます。
【ポイント2】"could"と"was able to"の違いをおさえておこう。
"could"は、"can"の過去と習ったので、「~できた」という意味だと思っている人が多いと思います。
"could"については、次のような場合があります。
「(子供の頃は)速く走ることができた」 → 過去の能力として「できた」
〇 I could run fast when I was young.
〇 I was able to run fast when I was young.
「(難しい問題だったけど、そのときは)解くことができた」
→ 過去一回の動作で実際「できた」
〇 I was able to solve this problem.
× I could solve this problem.
注:「できなかった」と否定文になるときは、"wasn't able to"、"couldn't"のどちらもつかうことができます。
「(走ろうと思えば)速く走ることができた」 → しかし、「走らなかった」
〇 I could have run fast. → 仮定法過去完了と呼ばれる用法です。
× I could run fast.
Englishラボのらぼでした。
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