らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

365. 彼女ね、彼の誘いをすげなく断ったのよ。

Scenario : 私の友人は、3ヶ月前にボーイフレンドと別れてから、現在付き合っている人はいない。そんな彼女に想いを寄せている人がいて、その人からデートの誘いを受けたのだそうだ。いい人なんだから、行けばいいのに・・・。


「彼の誘いをすげなく断ったのよ。」



"She blew him off."



【ポイント】日本語の難しい副詞が英語で簡単に表現できる。


今日の表現で、日本語で「すげなく」が使われています。「断る」という動詞には、「つれなく~」とか、「無下(むげ)に~」、「素っ気なく~」といった副詞をつけて、断る動作を詳しく表現することがあります。これらの副詞は、ちょっと文語的な響きがします。若い人は、「却下!」とか「寄せ付けない」とか、「冷たく~」とか「無視する」とか言うのかもしれません。


英語では、"blow off"で済みます。単語の意味からすると、「吹き飛ばす」ですね。もちろん、そのまま
My hat was blown off.    帽子が吹き飛ばされた。


と使うことはできます。


ところが、ロングマンには、「アメリカンイングリッシュの口語」として、第一義的に次のような意味が記されています。


to treat someone or something as unimportant, for example by not meeting someone or not going to an event
人、またはものを重要でないように扱うこと。例えば人に会わないとか、催しに行かないなど


(例)
Bud got into trouble for blowing off the meeting.
バッドはその会議をすっぽかして、立場が悪くなった。


ものを目的語に使えば、日本語で「すっぽかす」という表現になりました!


Englishラボのらぼでした。