らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

432. 八方ふさがりだよ。

Scenario : 新型コロナウィルス感染が広がりだしてから、提携している中国の会社からマスクが輸入できなくなった。あちこちから問い合わせがあるので、国内の製造メーカーをあたるのだが、どこも生産が追いつかないと言うことで断られた。


「八方ふさがりだよ。。。」



"There's nothing but dead-ends."



【ポイント1】比喩でよく使われる"dead-end"


日本語の「八方ふさがり」は、もともと九星占いで、どちらの方向(ハつの方向)に進んでもうまくいかない、行き詰まってしまう年なので、注意しなさいという教示です。


英語で"dead end"は、道路標識によく見られる、いわゆる「行き止まり」という意味です。
本来の「行き止まり」の他に、日本語の「行き詰まり」と同じ意味があります。


"a situation where no more progress is possible"  (ロングマンより)
これ以上進めないという状況


です。

The negotiations have reached a dead end.
交渉が行き詰まった。/ 交渉は暗礁に乗り上げた。


"a dead-end job"という言い方もあります。
この意味は次のような意味です。(ロングマンより)

"a job with low wages and no chance of progress"
賃金は安く、昇進の機会もない仕事


【ポイント2】"nothing but ~"は、「~だけ」という意味。


There was nothing but salad to eat.    サラダしかたべるものがなかった。


というように使いますが、この"but"は、「前置詞」ととらえることができます。
ロングマンでも、"apart from" (~は別として)という定義がなされ、類義語として、"except"(~以外)があげられています。


There's no one here but me.
ここには私以外だれもいない。→ ここにいるのは私だけだ。


というように、"but"の前に否定語が来ることが多く、"nothing but ~"は、「~以外ない」つまり、「~だけ」という意味になるわけです。


しかし、"but"の前が肯定文の例もロングマンにあります。これは普通に"but=except"になります。


I could come any day but Thrsday.
木曜日以外ならいつでもこれるかな。


Englishラボのらぼでした。