らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

443. 今は細かいことはいいよ。

Scenario : 去年から母親が介護施設に入っている。とてもいい施設なので、母も快適な生活を送ってきた。その介護施設から職場に電話があり、母が転んで病院に運ばれたというのだ。とりあえず、すぐに病院に行かなければ・・・。施設の職員が細かいことを説明し始めたので、こう言った。


「今は細かいことはいいよ。」



"Spare me the details now."


【ポイント】"spare"は、「とっておく」というニュアンス。


よく使われる"spare"は形容詞で、カタカナでも「スペアタイヤ」とかそのまま、「スペアキー」ということがよくあります。「スペアがある」というように、それ自体名詞で使う用法は英語にはありません。


しかし、「動詞」はあります。
大きく2通りの使い方があります。


① 時間やお金などを誰かのためにとっておく(都合を付ける)場合。


Sorry, I can’t spare the time.
ごめんなさい、時間がとれないんです。


I’d like you to come over when you can spare a couple of hours.
2,3時間お時間いただけるときに伺いたいのですが。


Can you spare $100?
100ドルなんとかならない?


人+ものを持ってくることもできます。この場合"give"と同じような使い方になります。
時間の場合は、「時間をさく」といった表現がピッタリだと思います。


Could you spare me a few moments?
少々お時間、さいていただけませんでしょうか?


It’s very kind of you to spare me so much of your time.
私のために、長いお時間割いていただきましてありがとうございます。



⓶ 嫌なことから自分、または人などを遠ざけるイメージで使う。
  Spare me.
      Spare her.
        は状況によって、様々な日本語表現になります。次はその一例です。
  ・自分は御免こうむります。
  ・ご容赦願います。
  ・許して(やって)ください。
  ・見逃して(やって)ください。
  ・大目に見て(やって)ください。
  ・勘弁してください。


今日のフレーズにあるように、何に対して見逃してもらうのか、はそのあとにつけるといいです。


Englishラボのらぼでした。