らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

471. 元気でいようね。

Scenario : コロナ感染のニュースが続く中、友人ともなかなか会うことができず、もっぱら電話だ。そして、最後の言葉は・・・。


「元気でいようね。」



"Stay healthy, later on."



【ポイント】"Stay healthy."の意味するもの。


"Stay healthy."は通常なら、「健康にいいものを食べよう。」とか「適度に運動しよう。」など、健康維持のために体にいいものを食べ、体にいいことをしよう、というニュアンスで使うことが多いと思いますが、現在のコロナウィルス感染が蔓延している状況で使うと、「コロナに感染しないように気を付けようね。」というニュアンスを感じます。"stay"は「とどまる」、「~の状態のままでいる」というニュアンスがありますから、現在健康な状態の人に使います。


"Take care."もカジュアルな別れの挨拶で、「元気でね。」といった感じです。"Take care of yourself."にすると、"of yourself"がついているだけですが、「体をいたわる」ニュアンスがぐっと強くなるように思います。


"Be well."も同様の意味で使われています。アメリカ英語では、"How are you?"と聞かれて、"I'm good."と答えることがありますが、イギリス人が、"I'm good."は間違いで、"I'm well."が正しいと言っていた人がいました。


"good"は、「良い」ですが、ニュアンスとしたら、「そこそこ良い」です。だから、とても元気なときには、"Good."より、"Great."や、"Wonderful."を使ったり、"Very good."や"Pretty good."と何かを前につけて使うことが多いように思います。


昨今のコロナウィルス感染の広がりで、「元気でいてくささい。」を"Be Well"と書いているサインがありまがした。この"well"は形容詞で、"healthy"という意味です。




"I'm fine."は言いますが、「元気です。」より、「大丈夫です。」といったニュアンスだと思います。"I'm OK."も同様です。
今は、"Stay safe (at home)."もよく聞きます。いわゆる「(自宅で)安全な状態でいよう。」ということです。


"You're safe here." (ここにいれば安全よ。)
"You're safe with me." (僕といれば安全だからね。)


【ポイント2】"later"と"later on"の違い。


"later"はよくつかいますね。
"See you later." 「後でね。」
"I'll check this later."  「後でチェックします。」


"later on"の"on"は副詞で、「(引き)続いて」という意味を持っています。


"Keep on doing this." 「これをやり続けなさい。」
"Please go on."    「どうぞ続けて。」


ロングマンの定義です。(例も)
"later on"
at some time after the present time
現在の時間の後のいつか


I can’t eat all of this – I’ll finish it later on.
(今は)これ全部は食べられないわ。もう少ししてから食べるわ。


Label the pipes you will be working on to avoid confusion later on.
これからやるパイプにラベル付けといて。あとでごちゃごちゃになるといけないから。


She took notes so she could remember it all later on.

彼女は後で思い出せるようにメモをとった。


Later on, I'll be interviewing the Prime Minister, but first here is a summary of the news.
引き続いて、総理大臣にインタビューするのですが、最初にそのニュースのまとめをお渡ししますね。


定義や上の例から見ても、"later"の「後」がそんなに後ではなく、「現在と続いた線上にあるいつか」というニュアンスです。


"Stay healthy, later on."を「これからも元気でいてね。」というと、長い将来まで含めてずっと元気で長生きしよう、というニュアンスに聞こえるので、結局日本語の表現としては、「病気にならないようにしようね。」「気を付けようね。」「元気でいようね。」が近い表現だと思います。


Englishラボのらぼでした。