らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

478. 彼は「見ざる聞かざる」の人だからさ。

Scenario : 友人の所属する体育クラブの顧問がパワハラで訴えられたらしい。。顧問と個人的にも親しくしていコーチは、騒動に巻き込まれるのを避けて、ここのところずっと練習にも参加していない。自分の周りの人たちは、コーチのことをこう言っていた。。。


「彼は「見ざる聞かざる」の人だからさ。」



"He is famous for "hear no evil, see no evil" attitude."


【ポイント】ことわざなどを会話に取り入れてみる。


ことわざをそのまま使ったり、一部を使ったり、何かを付け足したりして、会話に取り入れると一段上のコミュニケーションがとれます。


今日のことわざは、英語ではもうひとつ、"speak no evil"が付いて、日本語では「言わざる」がつきます。日本では、このことわざには2通りの意味があり、ひとつは子供は「悪いものを見ない、聞かない、言わない」で素直に育つべきだ、というもの。もうひとつは、いわゆる都合が悪いものを避ける「処世術」として使われるものです。


今日のフレーズでは、"speak no evil"が抜けて短くして、その後に"attitude"(態度)を付けています。こう言う場合は、ことわざに「~的な」をつけて形容詞的に使っているわけです。


"attitude"だけでなく、"person"(~の人)、"behavior"(~的な行動)、"way of thinking"(的な考え方)を付けたりしてみてください。"a kind of"をつければ、「~的な」という意味をはっきり言うことができます。ただし、会話の中だけですよ。。。


次のようになります。


ここにことわざ
      ↓
He is a "=========" kind of person. 彼って~の人よ。
I like his "==========" way of thinking.  彼の~的な考え方が好き。
I don't like his "========" attitude.    彼の~的な態度が嫌い。


たとえば、こんなことわざが使えそうです。


Seeing is believing.(百聞は一見にしかず)
A word is enough to the wise. (一を聞いて十を知る)
Love me, love my dog.(坊主憎けりゃ袈裟まで憎い)
Killing two birds with one stone.(一石二鳥)
No pain, no gain.(虎穴に入らずんば虎児を得ず)
Where there is a will, there is a way. (為せば成る、なさねばならぬ何事も)
Custom makes all things easy. (習うより慣れろ)


また、ことわざ自体を少しアレンジして、
"You killed three birds with one stone!" 「ひとつで3つも得しちゃったね。」
"Where there is love, there is a way."  「愛があればどうにかなる。」
のようにしてみてもいいかも。。。


Englishラボのらぼでした。