らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

483. 棒読みはだめです。

Scenario : 仕事は在宅、子供は休校。外出自粛が続いているので、子供に本を読んでやる日課が増えた。本を読んで聞かせるというのはなかなか難しい。横で聞いていた妻が言った。


「棒読みはだめ。」



"I don't think there's a need to make it sound so dry."


【ポイント1】英語にも気を遣って言う言い方がある。


日本語だろうが英語だろうが相手の気持ちを思いやる言い方というものがあります。
特に、相手をに注意を与えたり、命令したりする場合には、相手を傷つけないように気を遣うのは、どこの国でも同じ事。


英語では、"had better"の意味が「~したほうがいい」と習うので、「~しなさい」という命令形より丁寧ないいかただと思いがちですが、実際は"had better"の中には、「さもないとたいへんなことになる」という意味が含まれており、一種の「警告」となるので気をつけましょう。


そして、表情、感情、声の強さ、態度、抑揚が大切です。これらは、文法とは関係なく自然にまかせましょう。


① must
   「義務」だからしなくてはいけない。
② have to / need to
     「必要」だからしなくてはいけない。
③ should
     「助言」「奨励」するときで、強制の意味はない。
④ wil
    「ルール」に従わせる。    
 例 You will do as I say.  私が言うようにやるのよ。
   The last student willl collect the answer sheets.   最後の生徒が解答用紙集めて。 
⑤ had better
      「そうしなかったら大変なことになる」という警告。
⑥ You might want to 
   「相手の自主性を尊重して」(私は~したらいいんじゃないかと思うけど ・・・)
  結果的には相手に助言しているのだが、あくまで自分の意見を言ったまでだという、控えめな言い方。
⑦ I suggest
   あくまで「提案」だという気持ち。that節を続けることが多い。
⑧ I want you to ~.
    「やってほしい」と頼む場合。内容によっては、「願い」や「希望」を表す意味になる。
  例 I want you to be happy.     あなたには幸せになって欲しいのよ。
⑧ Do you want me to ~?
  自分にやって欲しいことがありそうな人に、確かめる言い方。
  相手や語調によっては、「俺に~やれってか?」といった意味になる。
⑨ It is necessary to/that ~
  「~することは必要なことだ」→ だからやりなさい。だからやろう という気持ちが表れるが、会話では長くなるためあまり使われない。
⑩  There is a need to ~
  "You"を避けることで、一般的な必要性が表れ、相手を個人的に責めるつもりがない気持ちが伝わる。



【ポイント2】 "I don't think"を最初に持ってきて全体を否定する。


「この本は面白くない。」という内容を伝えるときの違い。文法的にはどちらも正しいです。


 I think this book is not interesting.   (日本語に忠実に訳した英語)


 I don't think this book is interesting.  (英語的な言い方)


Englishラボのらぼでした。