らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

493. ここに来て1か月、10年も歳をとりました。

Scenario : 長い都会暮らしにピリオドをうち、仕事をやめて田舎の一軒家を買って農業を始めた。自然に囲まれる生活に、人間らしさを取り戻したが、同時に自然との闘いの毎日となった。スーツを着ることもなく、革靴を履くこともない。


「ここに来て1か月。10年も歳をとりました。」



"Been here a month, and I've aged 10 years."



【ポイント1】現在完了形と現在形、過去形と区別する。


"been"は、"be"の過去分詞で、完了形で使われる。というだけで難しいイメージがありますが、過去完了よりも現在完了形の中で使われることが多いので、


is → has been
are → have been


とするだけで、「今まで」という意味が加わると思えば簡単だと思います。


"I am busy."  (今)忙しい。 
→ "I've been busy." (今まで)ずっと忙しい。


"Where are you?" (今)どこにいるの? 
→ "Where have you been?"(今まで)どこにいたの?


現在完了形は、
「経験」、「継続」、「完了」を表すのは、「今まで」のことを述べた結果、「経験 / 継続 / 完了」を表すことになっただけです。


"How are you?"が、今の状態を聞くのに対して、
"How have you been?" というと、「今まで」のニュアンスが加わるので、日本語では、「元気だった?」か、「元気にしてる?」になります。


一方、日本語の時制はとても複雑なので、日本語で過去形だから、英語でも過去形と考えていると、相手に正しく伝わらないことがあります。


「今まで」「今までに」「今までずっと」と言いたいところで、単に動詞を現在完了形にして、"have/has + 過去分詞"を使えばいい、と考えた方が楽ですよ。


【ポイント2】"Been"からはじまる簡単なフレーズがある。


会話の中では、日本語同様、英語でも言わなくても正しく伝わるなら、省略してしまうということがあります。


"Been a while." (ビナウァイと聞こえます。) 「久しぶり。」 ← "It has been a while since I saw you last."
                 
"Been there."   「そこ、行ったことある。」
       「経験済みよ。」(そこにいたことがある)


"Been busy."    「(ここんとこ)忙しくしてて。」


"Been sick all day." 「一日中具合がわるいんだ。」


色々に応用がきくと思います。


Englishラボのらぼでした。