らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

495. 彼、関西弁で話すんだ。

Scenario : 関西出身の彼は、東京の大学を卒業した後、東京の会社に就職した。関西を離れてもう20年以上たつので、彼が関西出身だとは知らなかった。全く関西弁が出ないからだ。しかし電話で関西に住む親と話すのを聞いてびっくり・・・。


「彼、関西弁で話すんだ。」




"He speaks with a Kansai accent."


【ポイント】「なまり」は「アクセント」。


日本語で「アクセント」と言えば、「アクセントをつける」のように、いわゆる「強勢」という意味で使われます。
英語で"accent"というと、「強勢」という意味もありますが、次のような定義があります。(ロングマンより)


"accent"
the way someone pronounces the words of a language, showing which country or which part of a country they come from
ある言語の発音のしかたのことで、それによって話者がどの国から来たか、またどの地方の出身なのかがわかるもの


「方言」と「なまり」はどう違うでしょう?
「方言」の意味に近い英語は"dialect"です。


"dialect"
a form of a language which is spoken only in one area, with words or grammar that are slightly different from other forms of the same language
ひとつの地域だけで話されている言語で、同じ言語のなかで少し違う言葉や文法が使われているもの


定義から見えてくる違いは、定義に下線をつけたように、"accent"は「言い方」であり、"dialect"は「ひとつの言語形態」であるということです。


実際は、


He has a Kansai accent.
He has a Kansai dialect.


のどちらでもいい場合が多いです。


ロングマンから、"accent"と"dialect"を使い分けたほうがいいと思われる例を書いておきます。


She spoke with a distinctly upper-class accent.
彼女は上流階級だとはっきりわかる話し方をした。

I got a call from a man with a foreign accent.

外国語なまりのある男性から電話があった。


Wordsworth does not use any dialect expression.
ワーズワースは方言の表現を使わない。

A dialect is a form of a language, and every form of any language is a dialect of it.
方言はひとつの言語の形であり、どの言語のどの形も、方言のひとつである。



Englishラボのらぼでした。