らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

506. あなた十分存在感あるわよ。

Scenario : コロナ感染が縮小して、学校が再開して2週間経った。新しいクラスになって、新しい友人もできた。彼女は転校生だ。大人しいが勉強はかなりできる。学校になかなか慣れないというので、こう言った。


「あなたすでに十分存在感あるわよ。」




"You've got so much presence already."


【ポイント1】"already"は文尾に来ることが結構ある。

英文を書くときに、副詞をどこに入れるか迷うことが結構あります。

副詞は、修飾するものの近くに置くことが基本ですが、特に「頻度」を表すものには、原則があります。
"always"や、"often"、"sometimes"、"frequently"、"occasionally"、"usually"などです。


● 一般動詞の前
● be動詞の後
● 助動詞の後 (完了形は"have"の後。助動詞が複数あるときは最初の助動詞の後)
● notの後


しかし、強調したいときは、文尾に置いたり、文頭(主語の前)に置いたりすることがあります。


特に、会話では"already"(すでに)が文の最後にくることが結構あります。
 
I knew that already.
I was tired already.
I have booked the tickets already.


【ポイント2】「存在感」のニュアンスが伝わる単語。


日本語のニュアンスまで正確に伝える単語を見つけるのは、とても難しいことです。


「存在感」という表現を考えてみました。


"presence"
① "absence"の反対語として使うと「出席すること」になります。
Your presence is requested at the club meeting on Friday.
金曜日のクラブのミーティングにはあなたの出席が必要だよ。


見た目、行動で存在を印象づけることを意味する場合があります。
a man of presence
存在感のある人


というように使えます。


「存在感」に関係するものとして、他に次のような単語について調べます。

"visibility"
天候などで、よく周りが見えないときに、
Visibility on the roads is down to 20 meters due to heavy fog.
濃い霧で道路の視界が20メートルに落ちてる。


のように使う単語ですが、
The exhibition helped increase the visibility of women artists.
のように使うと、
その展示は女性アーティストの存在感を高めるのに役だった。


という意味でとらえることができます。


もうひとつ、一番「存在」という日本語に近いのは次の単語です。


"existence"
ずばり「存在」という意味の、"existence"という単語がありますが、
The organization finally acknowledged the existence of a problem.
その組織はついに問題の存在を認めた。


というように、"the existence of ~" (~の存在)という使い方がほとんどです。「~が実在すること」といったニュアンスです。


ということで、
「あの人、存在感あるわね。」というときには、"presence"をオススメします。
人の他に、カッコイイ車によく使われるようです。


Englishラボのらぼでした。