らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

520. 飲み屋をハシゴしてたのね。

scenario : コロナウィルス感染流行の非常事態宣言は解除されたものの、まだまだ以前の日常を取り戻すには時間がかかりそうだ。最近は「新しい日常」を作るという言葉を盛んに聞くようになった。このように言われるのも、昔のことになるのか・・・。


「飲み屋のハシゴしてたのね。」



"You were on a pub crawl."


【ポイント】元々の意味から状況を想像しよう。


ロングマンを引くと時々イメージ画像がついていることがあります。
"crawl"を引くと、このような画像がついていました。



あかちゃんの「ハイハイ」ですね。
改めて書いてみると、面白い日本語です。「這う(はう)」からきているのでしょうが、「ハウハウ」ではなく、「ハイハイ」するになるのですね。「ハイハイ」という言い方は赤ちゃんにしか使いません。が、「這う(はう)」は、日本語では一般的に両足で立てないで、両手をついて四つん這いになって進む様子を言う時に使います。


それを英語で説明すると次のようになります。


to move along on your hands and knees with your body close to the ground
身体を地面近くにして、手と膝で動くこと


英語には、"crawl into bed"、"crawl out of bed"   ということがありますが、日本語には、「這い出る」はあっても一般的に「這い入る」は言わないと思います。「這ってベッドまで行く」と言うのが普通でしょう。


また、"crawl"には、「ゆっくり進む」という意味もあって、渋滞にはまった車の動きなどを表現することができます。


The traffic was crawling along. 車がノロノロ走っていた。(連休の高速の様子)


水泳の「クロール(front crawl)」は速いのにね。。。


水泳では、「クロール」のことを、「自由形(freestyle stroke)」ということがあります。ウィキペディアには次のように説明されています。


The term 'freestyle stroke' is sometimes used as a synonym for 'front crawl', as front crawl is the fastest swimming stroke. It is now the most common stroke used in freestyle competitions. 
「(水泳の)フリースタイル」というのは、「フロントクロール」と同義語として用いられることがある。「フロントクロール」とは、最も早い泳法である。自由形の競技では、「フロントクロール泳法」が最も一般的に用いられている。


ところで、"pub-crawl"は、イギリス英語で会話の中で使われます。ロングマンの定義では次のようになっています。


 a visit to several pubs, one after the other, during which you have a drink in each pub
パブを次々と訪れて、それぞれのパブで飲むこと


a Saturday night pub-crawl   土曜日の夜のパブクロール


"pub"がイギリス的なんですね。アメリカでは"bar"という方が多いように思います。
"pub"には、食べ物が付いてきて、飲んだり食べたりのイメージ、"bar"は静かにアルコールを楽しむっていう感じだと思います。



Englishラボのらぼでした。