らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

534. 麺のびちゃうよ。

Scenario : お素麺がスーパ-の店頭に並ぶ季節になった。今日は暑いので早速買ってきて茹でた。お素麺はすぐにゆで上がるので、みんなにゆでる前から声かけているのに、なかなかテーブルについてくれない。もう一度こう言って声をかけた。


「麺がのびちゃうよー!」



"Noodles're gonna get soggy!"


【ポイント1】日常生活でよく使うのに知らない単語は多い。

学校の英語のテキストに出てくる単語は完璧に覚えるけれど、日常生活のことを話そうと思うと、単語が分からないことはありませんか?


日常会話はテキストで習うより、日常生活を送りながら覚えていくものなので、テキスト中心の学習で習得する環境を作るのはなかなか難しいです。


「麺がのびる」の「のびる」は「長くなる」という意味ではないですね。どちらかというと「ふやける」のほうが正しいでしょうが、麺にはあまり「ふやける」という単語はつかわないですね。麺に独特な表現でしょう。疲れ切った人が「のびている」のは、その比喩的表現かもしれません。


"soggy"は、「本来ならカリッとか、サラッとしていなければならないもの」がぬれちゃって、やわらかくなってしまった場合(トーストやワッフルなど)に使えると思います。


食べ物じゃなければ、水で濡れた紙とか、タオルとか、土とか。びしょびしょまでいかないけど、ぬれて気持ち悪いときに使います。


「お風呂に浸かりすぎたときの指」は、日本語では、「ふやける」を使いますが、英語では"soggy"より"wrinkly"のほうがいいと思います。


「のびた麺」は日本語では「コシがない」とも言いますね。これは"soggy"でいいですが、反対語の「コシがある」は、「かみごたえがある」という意味で"chewy"がいいと思いますが、この感じは、噛むと歯にくっつく感じです。粘着性、弾力性があるものですね。「おもち」にもつかえると思います。"hard"じゃないですね。。。( ̄∇ ̄)


とりあえず、ロングマンから"soggy"、"chewy"の定義を載せておきます。


"soggy"
unpleasantly wet and soft
気持ち悪い感じにぬれていてやわらかい


"chewy"
food that is chewy has to be chewed a lot before it is soft enough to swallow
飲み込めるくらい柔らかくなるまでしっかり噛まなければならない食べ物に使う表現


【ポイント2】日本独特なものには英語がない。


うどん、そばなど、日本独特なものに英語がないのは当たり前です。それが海外で誰もが知っているくらい有名になれば、「英語」として認められてきます。
それまでは、"udon noodles"、"soba noodles"としておきましょう。"soba"については、"buckwheat noodles"や、"buckwheat soba noodles"と言う場合もあります。

"tofu"や"kimono"はもうそれだけで通じます。"mask"も最近は、それだけで「マスク」ととらえられるようになりました。本来は「頭からすっぽりかぶるマスク」(タイガーマスクのように)でした。


また、違うものとして定着してしまうものもあります。


例えば、"futon"はロングマンに載っていますが、定義はこうです。


"futon"
a mattress used for sleeping on, especially in Japan

特に日本で(敷いて)寝るときに使われるマットレス


だそうですよ。(T-T)

Englishラボのらぼでした。