らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

535. そのまま置いとくと、べちゃべちゃになるよ。

Scenario : 我が家の朝食はあわただしい。子供はいつもシリアルだ。今朝は牛乳をかけたまま、また自分の部屋に行ってしまった。なかなか下りてこないのでこう言った。


「そのまま置いといたら、べちゃべちゃになっちゃうわよー!」


"You let them sit too long, and they taste like mush."



【ポイント1】"sit"が「置いておく」、という意味になるとき。


"sit"には「座る」という意味の他に、次のような使い方があります。


My climbing boots were sitting unused in a cupboard.
登山用のブーツが戸棚の中で使われないまま眠っていた。


Well, I can’t sit here chatting all day.
あの~、ここで何もせず、一日中おしゃべりなんてできないんだけど。


料理などで、"sit"を使うと、「しばらく何もしないで、ある一定の場所に置いておく」といった感じになります。
Let the dough sit for 30 minutes in a warm place.
その生地を30分暖かい所で寝かせましょう。


【ポイント2】「マッシュポテト」は、"mushed potato"ではない。


今日のフレーズの"mush"は名詞です。形容詞や動詞ではありません。
「マッシュポテト」は、"mashed potato"で、"mash"は動詞です。
(定義はロングマンからです。)


"mash"
to crush something, especially a food that has been cooked, until it is soft and smooth
特に調理された食べ物を柔らかく均一になるまでつぶすこと


発音が違います。


"mash" → /mæʃ/  「マ」の母音が「ア」と「エ」の両方の音が入った感じ。
"mush" → /mʌʃ/    「マ」は、口をあまり開かず、日本語の「ア」に近い発音。


"mush"
an unpleasant soft substance, especially food, which is partly liquid and partly solid
気持ち悪い柔らかい物体で、特に食べ物で、部分的に液体や固体があるもの。


「べちゃべちゃになる」で、"go to mush"や"turn to mush"という使い方もあります。


The boiled vegetables had turned to mush.
ゆでた野菜がぐちゃぐちゃになっていた。


日本語の表現の「ぐちゃぐちゃ」ばかりではありません。「気持ち悪い柔らかい物体」なので、次のように食べ物以外で使っているものもあります。その時の状況で、日本語の表現が変わります。次の場合は「ズルズル」がいいかな。。。


She trudged through the mush of fallen leaves.
彼女は(腐って)ズルズルになった落ち葉の上を重い足取りで歩いた。


アメリカ英語では、オートミールのことをそのまま"mush"と言うことがあります。この場合は「気持ち悪い」ものではないですよね・・・。(日本人にとっては、そのまま"mush"かも?)



昨日のフレーズにあったのは、"soggy"でしたね。
定義をもう一度復習します。


"soggy"
unpleasantly wet and soft
気持ち悪いぬれ方とかやわらかさがあること


昨日の設定は「麺」で説明しましたが、「麺」が"mush"になることはないですね。


な定義の違いにこだわるよりも、何がsoggyになって、何がmushになるのか、イメージでつかみましょう。シリアルはどちらでもいけると思います。


それにして、今日の画像の器が欲しくなりました。(Obolの製品で、名前はそのままずばり、 The Original Never Soggy Creal Bowlです。)買おうとしたら、"adult"かどうか聞かれました。子供には売れない品物のようです。(手の大きさに合わないから危険なのでしょう。)その前に日本人は使わないかもしれないですね、お行儀悪いって言われそうだから。。。





100円ショップにないかなあ・・・。


Englishラボのらぼでした。