らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

536. あの頃に帰りたいってどの頃?

Scenario : 年をとるのは人間なら誰も同じ。最近はテレビを見ていても、知らない顔が多くなった。今日ニュースを見ていると、昔活躍していた俳優さんが亡くなったという。懐かしくて思わず、「あの頃にかえりたいなあ。」と言うと妻がこう言った。


「あの頃に帰りたいって、どの頃?」



How far do you want to go back?



【ポイント】意外と使いにくい"far"を使う。

"far"というのは、会話でよく使う形容詞、副詞ですが、文法的に説明しようとすると結構大変な単語です。


ここでは、会話表現を扱っているので、会話できちんと使える程度の説明にとどめておきたいと思います。


形容詞、副詞として使い、活用があります。


比較級→  farther , further    (「父」は"father"です。 )
最上級→ farthest , furthest


と二通りあるのでどちらでもいいです。


単語の意味のイメージは「遠い」、「遠くへ(に)」です。
形容詞の「遠い」という意味で、be 動詞の後で使う場合は、否定文、疑問文で使うことが多いです。


ロングマンの説明を載せておきます。


In everyday English, far is usually only used in negative sentences (it’s not far) and questions (how far…?)
In positive sentences, people usually use the expression a long way:
Her house was a long way from the nearest town.
It’s so far to go! → It’s such a long way to go!


日常で使う英語としては、通常"far"は否定文と疑問文で使う。
it's not far  とか、How far...? のように。
肯定文で使う場合は、普通"a long way"を使う。
Her house was a long way from the nearest town.
(彼女の家は、最も近い街から遠いところにあった。)
△ It's so far to go!
○ It's such a long way to go!
(×とは書いていないので、△にしておきました。)


"far"がつかわれるのは、「長い距離」または、そのイメージで「程度」や、「時間」に使われる場合です。


Let’s see who can jump the furthest!  一番遠くまで飛べたのは誰かな?


The children don’t go far from home.  → 子供は家から遠くへは行かない。


She wants to move as far away from here as possible.
→ 彼女はここららなるべく遠いところへ引っ越したいと思っている。
   (肯定文ですが、be動詞の後ではありません。)


How far is it to the station? → 駅までどのくらい?


We talked far into the night. → 私たちは夜までずっと話していました。


One day she will go too far.  → (このままいくと)彼女、いつかやりすぎるわよ。



みなさんは、「あの日に帰りたい」って思った事はありますか?
「あの日に帰りたい」は、次のように言います。


I wanna go back to those days.


または、これだけでも・・・


Those were the days!


とくれば、これ。
Mary Hopkin!! メリー・ホプキン!「悲しき天使」なんて邦題よく考えたわね!!
歌詞、訳してみました。





Once upon a time there was a tavern
昔、酒場があったわね
Where we used to raise a glass or two
そこで、よく乾杯したわね
Remember how we laughed away the hours
覚えている? 何時間も笑って
And dreamed of all the great things we would do
大きな夢の話をしてたのよね


[Chorus]   (2番以下、この部分の繰り返しの部分になります。)


Those were the days my friend
あの日に帰りたいわ
We thought they’d never end
あの頃が終わるなんて思わなかった
We’d sing and dance forever and a day
一日中ずっと歌って踊ってた
We’d live the life we choose
生きたいように生きてた
We’d fight and never lose
辛いことにも負けないと思ってた
For we were young and sure to have our way.
若かったのね私たち
自分の思ったとおりになるなんて思ってた


(注:最後のフレーズのみ、次から
Those were the days, oh yes those were the days 
あの日に戻りたい、そうよあの日にね

になっています。)



Then the busy years went rushing by us
慌ただしい歳月が私たちのそばを通り過ぎていったわ
We lost our starry notions on the way
そうしているうちに、私たちはきらめく思いを失くしてしまった
If by chance I’d see you in the tavern
もしも偶然にあの酒場であなたに逢えたら
We’d smile at one another and we’d say
お互いに笑ってこう言いましょうね・・・


[Chorus]の部分の繰り返しが入ります。




Just tonight I stood before the tavern
今夜私はその酒場の前に立っていたの
Nothing seemed the way it used to be
昔と何も変わっていないようだった
In the glass, I saw a strange reflection
ガラスに映った不思議な人影
Was that lonely woman really me
それは孤独な女性、実に自分だったわ 



Through the door there came familiar laughter
ドアからは懐かしい笑い声
I saw your face and heard you call my name
あなたの顔がそこにあったわ そして私の名前を呼ぶのが聞こえた
Oh, my friend, we're older but no wiser
私たち年をとったわね でもちっとも賢くなってない
For in our hearts, the dreams are still the same
だって心の中では、まだあの時の夢を持ち続けているんだから



それとも、やっぱりユーミンですか・・・。
こちらは、どちらかというと
I wanna go back to those days.
のほうがぴったりくるかな。





あなたはどの頃に戻りたいですか?


Englishラボのらぼでした。