らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

587. 私のはダブルでね。

Scenario: 最近はコロナの影響もあって、自宅で飲むことが多くなった。考えてみれば最近妻と自宅でゆっくり飲むことはなかった。いつもお酒は私が作る。今日は妻にこう言われた。


「私のはダブルにしてね。」




"Make mine a double."



【ポイント1】不可算名詞なのに、"a"がつく理由。


"double"は形容詞だけではなく、名詞もあります。


「ウィスキーをダブルで」というのは、ウィスキーの量をシングル(約30ml)の倍にして欲しい、ということです。


液体としてのお酒は数えられませんが、今日のフレーズのように、「ダブルで作ったウィスキーを一杯」とすると、"a double"となります。


このように、実際は数えられないものでも、コップに入れたり、塊で使うとすべて数えられるということになります。


「ミルク」は、液体で数えられませんが、
「コップに入れてあるミルク」なら、"a cup of milk"で、それが2杯なら、"two cups of milk"になります。"milks"にはなりません。


「紙」は数えられそうですが、同じ紙でも、半分に切ると2枚になります。
ですから、"a piece of paper"、"two pieces of paper"になります。


a loaf of bread
a glass of juice

a bucket of water


などもそうです。



【ポイント2】「所有代名詞」を使おう。



「所有代名詞」というのは、「私(たち)の物」、「あなたの物」、「彼(女)の物」、「彼らの物」という意味で、それぞれ次のようになります。



my  → mine
your → yours
his  → his
her  → hers
their → theirs


使い方


「私の友達(のうちの一人)」
〇 a friend of mine
× a friend of me


「これは私の部屋。あなたのは向かいです。」
This is my room, and yours is just across the hall.


「私の目は彼よりいい。」
My eyesight is better than his.  (←× him) 


「これは私の手袋。彼女のは引き出しの中。」
These are my gloves. Hers are in the drawer.


「スコアを比べてみたら彼ら(の)の方が我々(の)より高かった。」
We compared scores and found that theirs were higher than ours.
                (× they were higher than us)


日本語にしたときに「彼らのスコアの方が~」が、「彼らのの方が~」となるところが、「の」がひとつになって、「彼らの方が」になることが多いので、"theirs"が"them"になりがちなんですね。しかし、比較しているものは"their scores"なので、"theirs"という所有代名詞を使うのが正しいのです。



Englishラボのらぼでした。