らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

593. ご用意しておきます。

Scenario: 友人の出産祝いを買いに行った。可愛いものがたくさんあって、おもわず色々選んでしまった。洋服、靴下、おもちゃ、ぬいぐるみなどをレジに持って行って、「プレゼント用にお願いします。」というと、こう言われた。



「ご用意します。」




"I'll put it together."



【ポイント】"together"があるのに、目的語が単数である理由。


複数のものを持って行っているのに、"put together"の目的語がなぜ、"it"なのでしょうか?


それは、ロングマンの定義を見ると分かります。3つあります。


① to prepare or produce something by collecting pieces of information, ideas etc
情報やアイデアなどバラバラになっているものを一つにして何かを準備したり作成したりすること



It took all morning to put the proposal together.
その提案書の作成に午前中かかった。


② to form people or things into a group
人やものを一つのグループにすること



We are currently putting together a sales and marketing team.
我々は現在、セールスマーケティングチームを作っています。


to make a machine, model etc by joining all the different parts 
異なる部品を組み合わせて機械やモデルを作ること



I can’t work out how to put this table together.

そのテーブルの組み立てがうまくいかない。



"put together"を「句動詞」として使う場合は、
「~を組み立てる」や、「(部品などを合わせて)~を作る」


となっていることが分かります。


ですから、"together"(一緒に)がありますが、目的語は単数になるのです。


ジグソーパズルの例がよく当てはまります一つ一つのピースを意識するのではなく、一つの出来上がりを意識して、「ジグソーパズルを組み立てる」と言う感覚です。






句動詞ではなく、普通のputと副詞の"together"の組み合わせなら、複数を持ってきます。


"I put these parts together into a robot." 
これらの部品を合わせてロボットを作った。


しかし、


"I put a robot together."
で(ロボットを組み立てた。)で、部品を使っていることは言わなくても分かります。


"I put the table together."も、天板や足がバラバラになっているテーブルなのだということが分かります。


「組み立て家具」を名詞でいうなら、"pre-fabricated furniture"という単語があります。"pre-fabricated"は、いわゆる「プレハブ」です。前もって工場で作られているものを組み立てて作るものです。


"a pre-fabricated house" ⇒ 「プレハブの家」


ですね。


ビジネスシーンで、プロポーザルの準備などに、"put it together"を使うとカッコいいですよ!



Englishラボのらぼでした。