らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

59. 次に回して。

Scenario:
会議では毎回資料が用意されている。今日は自分がプレゼンするので、資料を用意した。出席者が多いので、各自で一枚とって次に回して欲しい。こう言おう。


「一枚お取りになったら、次に回してください。」



"Take one and pass it on, please."



【ポイント1】"on"は前置詞と副詞の2種類があります。


前置詞は、後ろに名詞(に相当するもの)がきます。
副詞は、動詞や形容詞を修飾して、その意味をさらに深めるものです。


"on the table"というと、”the table"という名詞について、「テーブルの上に」という場所を表す「副詞句」と呼ばれるものになります。


"go on"とか、"keep on"、"move on"の"on"の後ろには、何もつきません。"go"の「行く」に"on"「続いて」という意味を重ねて、「行き続ける」、「休まず進む」という意味になります。


日本語でも、ただ「拾う」だけではなく、「拾い上げる」と言うことがありますね。「拾って上げる」→ "pick up"となります。「取って出す」のは、"take out"で、"through the tunnel"の"through"は、「そのトンネルを抜けて」という前置詞、"look through"は「目を通す」という副詞です。


【ポイント2】
動詞+副詞の場合、動詞の目的語が代名詞なら間にはさむ。


「それを次に渡す」は"pass it on"であって、"pass on it"ではありません。「それを見る」は"look at it"であって、"look it at"ではありません。決定的なことは、動詞が目的語を必要とする他動詞(ここでは"pass")なのか、目的語を必要としない自動詞(ここでは"look")なのかです。


代名詞だけでなく、2語程度の短い名詞ならはさむことがあります。後においてもいいです。要するに、副詞の意味が動詞に影響する範囲の所においてあげてほしいということです。


Englishラボのらぼです。
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