らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

598. 伝言を残すか、携帯にかけてみて。

Scenario: 最近仕事が忙しくなって、帰宅が夜遅くなることが多い。職場も5時を過ぎると電話が通じない。母に携帯番号を教えてこう言った。



「伝言を残すか、携帯にかけてみて。」




"Leave a message or try my cell."



【ポイント】時代が変われば、言葉も変わる。


特にコンピュータの時代になって、日本語の中にも新しい言葉が入ってきました。「留守電」もすっかり定着していますが、英語では、"your voice mail"とか、"your answering machine"と言います。


"I left a message on your voice mail yesterday." (昨日留守電にメッセージ入れた。」


"call + 人" は、「~に電話をかける」と「~を呼ぶ」の二通りあります。


"I think we should call a doctor."
は、何か急に事故などがあって、とにかく「医者を呼ぶ。」といった感じになります。


かかりつけのお医者さんに連絡するために、直接電話をかけるなら、
"I think we should call our/the doctor."
となるでしょう。


"I’m gonna call the cops!" は、来てもらうことが前提でかけるのですから、
「警察に電話するわ。」はただ、電話で話すだけでなく、来て欲しいと頼むということまで伝えています。


”I'll call you a cab."は、「タクシーを呼んであげる。」となり、来てくれるように電話するのが明らかです。このとき、不定冠詞の"a"を忘れずに。


"I'll call you Cab."と冠詞を付けなければ、「あなたをキャブと呼ぶわね。」という意味になってしまいますから。


さて、「携帯に電話する」は携帯を使うのが当たり前になった社会になって出てきた表現です。


"Call someone on someone's cell (phone)."  が最も使われる表現ですが、


"Call someone's cell." や、
"Call to someone's cell."


も使われています。


今日のフレーズは、自宅にかけてもいない相手に使うようなときに使います。


"Call him." → 「彼に電話して。」(電話の種類は関係ない。)あるいは、「彼を呼んで。」


"Call me on my cell phone/on the work line." → (自宅ではなく)携帯/職場にお電話ください。


"Call (him on) his cell phone." → 彼の携帯にかけて。


"Call to his cell phone." → (彼が自宅にいないなら)携帯の方にかけて。


"Call him at this number."  →  (彼が出ないなら)この番号にかけて。



状況によって、誤解が生じない限り、細かいことは気にしなくて良いと思いますが、上のようなこともちょっと頭に入れて置いてはいかがでしょう?


Englishラボのらぼでした。