らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

624. ジョンによろしく。

Scenario: 今日は地区の秋祭りだ。コロナ感染のためにかなり規模を縮小しての開催だったが、久しぶりに公園で近所の人たちと交流した。ジョンが来ていなかったので、彼の妻にどうしたのかと聞くと、出張中だという。祭りの後、彼女にこう言った。


「ジョンによろしく。」



"Give John my best."



【ポイント】日本語の「よろしく」は、その時の気持ちを表す表現にする。


日本語で「よろしく」を使うのは、様々な状況があります。


1. 別れの挨拶として 「~によろしく」
2. 初めて会った人に対して 「よろしくお願いします」
3. 頼み事をして 「よろしくお願いします」
4. 了承を促して  「そこんとこよろしく」
5. 良い人間関係を期待して  「(これからも)よろしくお願いします」


英語表現では、すべて自分のその時の気持ちを言いましょう。


今日は、別れの挨拶としての「~によろしく」だけにします。(他の表現は、別の機会に出します。)


別れの挨拶としての「~によろしく」は、その時の状況や相手によって、異なります。


今日のフレーズには、様々なバージョンがあります。


 Please send my best regards to John for me.


長いバージョンです。
"for me"は「わたしのために」ではなく、「わたしの代わりに」という意味になります。


"regards"は、複数形です。しかし、本来"regard"は、不可算名詞で、「尊敬」(respect)や「称賛」(admiration)という意味です。


ロングマンでは、"regards"を、"regard"とは別に扱っています。その定義は、次のようなものです。


"regards"


used when sending your good wishes to someone or when ending a short letter or message
人に幸運を祈る言葉を送るときや、短い手紙やメッセージの締めくくりに使われる言葉



My husband sends his regards.
主人がよろしく申しております。


手紙の最後には次のように書きます。


Hope to see you soon. Regards, Chris
近くお会いしましょう。 クリス 
("regards"は特に訳さないでもいいです。気持ちをこめて、「ではまた」とか「おだいじに」とか、その状況に合わせて日本語にしましょう。)


手紙やメッセージの終わりでは、"with"を付けることもあります。
(With) kind regards,(With) best regards, 


ロングマンには、
used to end a letter in a friendly but rather formal way
親しみがあるけれど、正式な感じがする言い方


という説明がついています。


今日のフレーズの
”Give John my best.””


は、"please"と"regards"、"for me"がなく、"send"が"give"になっているパターンで、親しい人に対して使えます。


状況が変わって、


"I will give it my best."のように、"it"を入れると、「ベストをつくす」という意味で、「精一杯頑張ってきます。」という意味になります。


"I always give my best."
と"always"をつけると、「いつも一生懸命応援してるよ」といった感じになります。


それぞれの状況によって、小さな表現の違いかもしれませんが、使い分けましょう。


Englishラボのらぼでした。