らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

643. 根性あるねー!

Scenario: ミュージカルスターになりたくて、何度もオーディションを受けているがなかなか合格しない。今回も落ちた。家族はあきらめて、収入が確実な職業につくように言うが、自分の夢をあきらめることができず、連日歌の練習をしている。友人はこう言った。


「根性あるねー!」



"You have grit!"



【ポイント】色々な「根性」を整理する。


今日のフレーズの"grit"は、「石や砂の小さな粒」のことです。何かに混じっていて、なかなか全部取り除くことができないようなものです。「根性」という意味で比喩的に用いられています。


不可算名詞扱いです。


例 (ロングマンより)
It's up to him to show some grit in an uncertain world.
不安定な世界で根性を見せられるか、彼次第だ。


日本語で、「ガッツ」と言いますが、それは、"gut"の複数形になります。


”gut"は、(消化器系)の内蔵を意味する場合、特に口語では、「おなか」のことを言うことがあります。日本語で、「ビール腹」と言う時、次のように言います。(ロングマンより)



Phil has a huge beer gut.
フィルはビール腹だ。


「根性」という意味では、複数形で使います。



It takes guts to start a new business on your own.
自分で新しいビジネスを始めるには根性が必要だ。


「(人に)根性がある」というときには、定冠詞の"the"が付きます。


No one had the guts to tell Paul what a mistake he was making.
ポールがやったミスのことを本人に言う根性は誰にもなかった。



"spirit"はどうでしょう?


不可算扱いで次のような意味になります。(ロングマンより)


 courage, energy, and determination – used to show approval
勇気、エネルギー、決断力のことで、肯定的な内容を表す


気概がある
気力がある
気迫があふれている


That's the spirit!
その調子だ!
いいぞ!
その意気だよ!


Sandra is small, but she makes up for it with great spirit.
サンドラは小さいけれど、すごい気概でそれを補っている。

a young team with strong fighting spirit

強く立ち向かう気力を持った若者のチーム

When they took away his freedom, they broke his spirit.

彼の自由が奪われたとき、彼はやる気を失った。



Englishラボのらぼでした。