らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

649. これ読んで大きくなったんだ。

Scenario: 先日図書館に行くと、貸し出し数のランキングが発表されていた。児童書の一位が「はらぺこあおむし」だった。懐かしくなって、おもわず手を伸ばした。


「これ読んで大きくなったんだ。」




"I grew up reading this stuff."



【ポイント1】「~して」の部分に、分詞を使って続けるだけで、会話力が簡単にステップアップできる。



英語は、一つの文の中に動詞はひとつだけです。これは本動詞(述語動詞)とよばれ、他の動作を
加えるときには、"to"をつけて不定詞にしたり("to"の付かない原形不定詞を含む)"~ing"や"~ed"などの分詞(現在分詞、過去分詞)を付けたりします。


今日のフレーズには、現在分詞がついています。


I grew up. + I was reading this stuff.


で、後半をくっつけて、


I grew up reading this stuff.


となっているわけです。


これは、2つの文の主語が同じ場合に使えるワザです。学校で習う「分詞構文」の形にはいります。


I spent this summer.  + I was practicing yoga at home.


I spent this summer practicing yoga at home.
今年の夏は家でヨガの練習をして過ごした。


She was sitting on the grass.  + She was surrounded by many children.

She was sitting on the grass surrounded by many children.
彼女は多くの子供に囲まれて芝生に座っていた。


I was busy. + I was doing my homework.

I was busy doing my homework.
私は宿題で忙しかった。




最も簡単な形がこれです。


He came.   + He was running.

He came running.
彼は走って来た。


runningが補語となって、"SVC"の形になりましたね。


He went to bed tired.
でも同様です。


結局、2つの動きを"and"や"but"でつなぐ代わりに、一つの文を言ってから、分詞を使って「くっつける」と考えて使って下さい。




【ポイント2】便利な"stuff"の使い方。



"stuff"は「スタッフ」[stʌ́f]と読みますが、"staff"[stǽf](職員や、社員、部員など)ではなく、口語で「もの」という意味になります。今日のフレーズでは、"this book"もしくは、"this"だけでいいところを、軽く"this stuff"と言っているのです。物をさすときだけに使えます。人に対しては使えません。



Englishラボのらぼでした。