650. 気分が乗ればね。
Scenario: 在宅勤務が続くと家の中が書類だらけになる。もともと自分の書斎というものがなかったので、とりあえず部屋を仕切って仕事ができる環境は作ったのだが、狭い机の上はすぐに書類やファイルで山積みになる。妻には仕事関係の物には触らないように言っているが、妻からはいつも「片付けてね。」言われる。その度にこう言っている。
「気分が乗ればね。」
"When the mood strikes."
【ポイント1】"strike"という動詞のもつ意味は・・・?
"strike"には、「~を打つ」という意味で使われますが、この場合、口語では"hit"がよく使われます。
ここでは、"strike"を使った例文を見ます。(ロングマンを参照しています。)
A snowball struck him on the back of the head.
雪玉が彼の頭の後ろに当たった。
”strike"には「~が(急に/不意に)襲う」という意味もあり、災害などでも使われます。
Everything seemed to be going fine when suddenly disaster struck.
急に災害が襲ったときも、すべて大丈夫なようだった。
The plague struck again that country.
その伝染病が再びその国を襲った
考えなどが「急にわき上がる」にも比喩的に用いられています。
A rather worrying thought struck me.
むしろ不安な気持ちが私にわき上がった。
【ポイント2】副詞(節/句)を独立して使う場合。
副詞節は普通は独立して使えません。
次の2つの例を見てください。
I can't go to the party. そのパーティーには行けないんだ。
Because I have a lot of things to do at work. たくさん宿題があるから。
ライティングとして書く場合は、減点されるかもしれません。次もその例です。
I like coffee.
But, I like tea.
会話で使う時は問題はありませんが、それをそのままライティングした時は、2つの文にしないようにしましょう。
実際、ButやAndを文頭に持ってきて副詞的に使うことがありますが、強調の意味を持たせる場合以外は、なるべく一文で書くことをお勧めします。(ネイティブの先生によると、ライティングの試験では、減点の対象になる場合があるということです。)
上の2つの例を書き直してみます。
I can't go to the party(,) because I have a lot of things to do at work.
(=Because I have a lot of things to do at work, I can't go to the party.)
I like coffee, but I like tea.
これでOKです。
ただ今日のフレーズのように、副詞節が独立で使われる場合があります。
それは、相手の言ったことをうけて、即座につけ加える感じで言う場合です。
典型的な例としては、"Why~?"の疑問に対して答えるときには、"Because"で始めた文で答えます。
A: Why don't you go to the party?
B: Because I have a lot of thing to do at work.
といった具合です。
相手の"Why~?”がなくて、理由を述べるときは、
That's because I have to leave at 6."
だから私は6時に家を出るのよ。
となります。
今日のフレーズの他に、相手の言った内容を受けて使える独立した副詞(句/節)には次のようなものがあります。
A: He has been successful. 彼、ずっとうまくいってるね。
B: Until now. それもこれまでさ。もうそうはいかない。
A: Can I go out and play now? 遊びに行っていい?
B:Not until you’ve done your homework. 宿題やってからね。
Englishラボのらぼでした。
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