らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

699. 彼、解雇されたのよ。

Scenario: 私の同僚は様々な面でよく上司と対立していた。ここ数日彼の姿が見えないので、どうしたのかなと思っていたら、こういう声が聞こえてきた。


「彼、解雇されたのよ。」



"He was let go."



【ポイント】間接的に伝える英語表現。


"let"は動詞です。「~させる」という意味なので、他の動詞と一緒に使う場合が多いです。(学校では「許可を表す使役動詞」として教えています。)


今日のフレーズは受動態の形になっています。


They let him go.   → He was let go by them.  の"by them"が取れた形です。「誰が解雇したのか」を特定しないことが多いので、"by"以下を言わずに、


he was let go.


としているわけです。


日本語でも「会社解雇された」ではなく、「会社から解雇された」ということがあるように、英語でも個人の人ではなく、団体をつけ加えるときは、"by"ではなく"from"にします。


he was let go from the/my company.


"let go from a job"


と言い方もあります。




です。 


he was fired.  は、「クビになった」のニュアンスがあり、強い感じがします。


"You should let him go." 
"I’m afraid we had to let several of our staff go."


というと、状況によりますが、次のようにニュアンスは状況により変わります。


● 彼が自分で辞めたいって言っているのだから、引き留めない方がいい。
● 特に問題を起こしたわけではないが、会社の都合上辞めてもらうことになる。


など、結果的には解雇となるのですが、直接に「解雇する---fire」という言葉を使わないで、いわゆる「手放す」、「やめてもらう」といった感じになります。


Englishラボのらぼでした。