らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

718. やるなら派手にやれ。

Scenario: 結婚式場のキャンセルが相次いでいるらしい。これもコロナの影響か。友人に相談すると、しばらく待ってでも、思い出に残る式にすべきだという。そしてこういった。


「やるなら派手にやれよ。」



"Do it big or don't do it at all."



【ポイント】副詞なのか、形容詞なのかわからない使い方がある。

基本的には、


副詞 ⇒ 動詞を修飾する
形容詞 ⇒ 名詞を修飾する


ですが、


今日のフレーズのように、


"Do it big." の"big"の品詞は何だろう?と思うことはないですか?(短い文のときです。)


そのほか、


1. Drive safe.       安全に運転してね。  "Drive safely."はだめなの?
2. Speak out loud.      大きな声で話して。   "Speak loudly."ではだめ?
3.  Do it big.                    大きくやれ。      "big"は副詞?


というように、ふと考えてしまう疑問・・・。


今日は上の3つについて考えます。


1. "Drive safe."について。


"Drive safe."も"Drive safely."も、どちらもあります。


多少意味が違ってきます。


"Drive safe." ⇒ 安全な状態で運転してね。
"Drive safely." ⇒ 安全なやり方で運転してね。(=in the safe way)


2. "Speak out loud."について。


"loud"は、ロングマンでは、副詞もあり、同義語が"loudly"となっています。


ただし、"loud"が形容詞の場合は、 "making a lot of noise"  「騒がしくする」「大きな音を立てる」という意味です。"loudly"はその副詞ということになり、"in the way that makes a lot of nose"です。


つまり、「(騒ぎ立てるような)大きな声で」となり、「人に聞こえるような大きな声で」という意味とは異なります。


「人に聞こえるような大きな声で」のときは、


"out loud"を使います。同義語は、"aloud"になります。


ですから、"speak"と"loud"は相性が悪く、"Speak out loud."ならOKなのです。
普通に形容詞として、"in a loud voice"なら、そのまま「大きな声で」という意味で使えます。


Read it out loud, so we can all hear.    みんなに聞こえるように声に出して読んで。


3. "Do it big."について。


辞書によって、"big"に副詞がある、としているものや、あくまで形容詞であり、この用法は、"in the big way"という意味で使う口語であり、イディオムとして使っている、としているものがあります。


Do it cool.  Do it straight. Do it right. と様々に応用できますね。Make it right. (それを正す。)から派生した言い方のようにも感じますが、そういう説明は見つかりませんでした。(´;ω;`)


Englishラボのらぼでした。