らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

719. 使った分だけ払うんだよ。

Scenario: 携帯料金が値下げになるらしい。新しいプランで安いものがあったので、店員に説明してもらうとこう言った。


「従量課金制になっております。」




"You have to pay as you go."


【ポイント1】"pay as you go"の意味を知る。



この表現は、携帯電話の支払いなどでよく使われる表現です。
ハイフンでつないで、"pay-as-you-go"にして名詞の前におけば、形容詞になります。(ハイフンを付けないで使っているものもあります。)
今日の画像にあるように、名詞になって使われる場合もあります。(ちなみに、今日の画像の中の、"Pay as you go just got better."は、「Pay as you goが、より使いやすくなりました」という意味です。



さて、その"pay as you go"ですが、ロングマンにも定義が載っていますが、2通りあります。

1.  mobile phone or Internet service is one that you must pay for before you can use it 

ケイタイやインターネットサービスで、使う前に払わなければならないもの


(ケイタイやインターネットは、自分に合った支払い方をします。そのサービス開始の前に契約をして、必要な料金を前もって払い、自分が使った分に合わせて料金を支払うという形になるのがこのシステムです。)


2. a pay-as-you-go arrangement is one in which a customer pays for a product or service as they use it, rather than paying the whole amount before or after receiving it
製品、あるいはサービスに対して、その製品(サービス)を受け取る前あるいは後に、その製品(サービス)の全体値段を払うのではなく、利用した(利用する)分だけ払うやりかた
(従量課金システムですね。)


例.
Pay as you go gives you the opportunity to use the Internet as much or as little as you wish.

「ペイアズユーゴーになされば、お望みの(多かれ少なかれ)使った分だけ支払うインターネットサービスがご利用になれます。




【ポイント2】"as"は万能の接続詞。


接続詞といえば、"when"や"if"、"because"などがありますが、"as"は様々な場面に対応できてしまう接続詞です。万能なだけに、日本語にするときには、前後の流れや文脈を考えて最も適当な表現を当てはめなければなりません。


今日のフレーズの"pay as you go"の"as"はどうでしょう?


"go"は、"use"に換えても使えますが、"go"は多くの動詞の進む様子の代表として考えて、「使った分だけ」と考えればいいです。


Pay (払ってください) + as you go   の"as"は、「理由(ので)」であろうが、「時(のとき/につれて)」であろうが、「様態(のように)」、であろうが、あまり詳しく説明を求めるものではありません。


"as"の訳し方を分析するより、文の流れにそって、自然に表現すればそれでいいのだ、と考えれば楽になりますね。使う動詞によって表現が決まる傾向はあるにせよ、比較的自由度が高い接続詞だということです。



Englishラボのらぼでした。