らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

738. キャットフードをまとめ買いしたわ。

Scenario: 新型コロナウィルス感染の拡大で、緊急事態宣言が出されるらしい。キャットフードがなくなりそうだ。スーパーで品切れになったら困るので・・・。


「キャットフードをまとめ買いしたの。」




"I stocked up on cat food."



【ポイント】"up"の意味するもの。


"up"は、品詞の分類では、主に


形容詞
前置詞
副詞


として使われることが多いです。(名詞、動詞として使われることもあります。。。)


分類の仕方については、辞書によって違うことがあります。


今日のブログでは、品詞にこだわらず、知っていると便利な"up"の使い方をロングマンとマクミランの例を参考にしてまとめてみたいと思います。



① 「近くに来る」ニュアンスで使う。


A man came up and offered to buy me a drink.
一人の男性が近づいてきて、私に一杯おごるよと言った。


She drove right up to the front door.
彼女は玄関のすぐ近くに車を回した。


Christmas is coming up
もうすぐクリスマス!!(この使い方では進行形を使います。)




② 「現れる」、「起こる」ニュアンスで使う。


His name came up in the conversation.
会話の中で彼の名前が浮かび上がった。


Seth showed up, apologizing for being late. (非公式な使い方)
セスがやってきて遅れたことを謝った。


I could tell by the look on his face that something was up.
彼の表情からすると何かが起こったんじゃないかと思うよ。





③ 「終わる」、「~し切る」ニュアンスで使う。

We’ve used up all our savings.

蓄えをすべて使い切ってしまった。


The children had to eat up all their food.
子供たちは食べ物を残さず食べなければならなかった。


The stream dries up in summer.
その小川は夏に干上がる。




④ 「集める」ニュアンスで使う。


Let’s add up these figures.
これらの数字を合計してみよう。


Could you collect up the papers?
(必要)書類を全部集めてくれますか?




⑤ 「上方」のニュアンスで使う。

I got off my bike and walked up the hill.

自転車を降りて、丘を歩いて上った。


Pick your clothes up off the floor and put them away.
床から服を拾って片づけなさい。


Put your hand up if you know the answer.
答えが分かったら手を上げなさい。


We rolled on our backs and looked up at the sky.
背中をそらせて空を見上げた。


Lynn glanced up from the book she was reading.
リンは読んでいる本から目を話してチラッと見た。




⑥ 「まっすぐ」のニュアンスで使う。

He stood up and pulled a chair out for me to sit on.

彼は立ち上がって私が座れるように椅子を引いてくれた。


I found Hattie sitting up in bed.
ハティーはベッドで体を起こしていた。


The dog stopped with its ears up.
その犬は耳を立てて止まった。



⑦ 「しっかり確実に」というニュアンスで使う。

She kept Albert’s letters in a bundle tied up with ribbon.

彼女はアルバートの手紙を束にしてしっかりリボンで結んでとっていた。


Did you lock the house up before you left?
出る前にちゃんとカギ閉めた?




⑧ 「コンピュータを立ち上げる」という意味で使う。

By ten o’clock we had the computers up again.

10時までにコンピュータを再び立ち上げた。



会話で、"What's up?"と言うことがありますが、これには2通りの意味があります。


● used for asking what is wrong
何か悪いことが起こったのかと聞く場合

You’re awfully quiet today – what’s up?
今日はやけに大人しいね。何かあった?


What’s up? Why are you crying?
どうした?何で泣いてるの?


これに対しては、"Nothing...."  (別に。。。)  と答えることがあります。もちろん事情を詳しく話してもいいです。


● whatsup    interjection informal    間投詞  非公式  "whatsup"と書く
used to say ‘hello’ to people you know very well – used especially by young people
よく知っている人に対して"hello"と言う代わりに使う。特に若者が使う言い方


これに対する答えは、聞こえ方が、"What's up?"と同じため、"Nothing..."、"Nothing special."、"Just as usual."と答えるといいと思うのですが、実際のシチュエーションで、親しい友人同士で、"Whatsup."つまり、"Hello."だけで終わる挨拶はほとんどなく、後に何かがつくことが自然です。
ですから、その"Hello."の後に続くものに対して、答えるとか、会話を続けるということになると思います。


また、"Whatsup."のあと、"What are you doing?"(何してんの?)と続くことが多いので、"Whatsup."に対して、その時自分がしていること、"Looking for my cat."(猫探してんのよ。)などと(相手が知りたいこと)を答えるというパターンもあるでしょう。挨拶、会話のきっかけという意味では、日本語と同じように考えるといいと思います。


Englishラボのらぼでした。