らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

757. 厚かましくてすみませんが。

Scenario: 同僚が、なかなか手に入らないコンサートのチケットがコネで買えたと言っていた。自分も買いたいが、彼のコネを使わせてもらえるかな、頼んでみようかな。迷惑だろうか?


「厚かましくてすみません。」



"I don't want to impose."



【ポイント】"impose"という動詞を状況に合わせて使おう。


日本語にすると様々な場面によって、表現が違う動詞のひとつに"impose"があります。場面によって使い分けると便利なので、場面を設定しながら日本語の表現と照らし合わせてみます。(ロングマンを参照しています。)


"impose"の定義と使い方


if someone in authority imposes a rule, punishment, tax etc, they force people to accept it
権力がある人が人々に規則や罰、税金などを課す(科す)こと
使い方
The court can impose a fine.
裁判で罰金を払わせることができる。


The government imposed a ban on the sale of ivory.
政府が象牙の売買を禁止した



to force someone to have the same ideas, beliefs etc as you
人に同じ意見や考え方などを
押しつけること
使い方
parents who impose their own moral values on their children
子供に自分の道徳観を押しつける


Teachers should try to avoid imposing their own beliefs on their students.
先生たちは生徒に自分の考えを押しつけることを避けるようにすべきだ。



to expect or ask someone to do something for you when this is not convenient for them
相手にその人が迷惑に思うようなことをしてくれるよう期待したり頼んだりすること
使い方
We could ask to stay the night, but I don’t want to impose on them.
私たちは泊まっていきたいけど、彼らに無理をお願いしたくないわ。


I'm sorry if I imposed on you.
ご無理をお願いしてるならごめんなさい。

Please come and stay. You wouldn’t be imposing on us at all.

どうぞ、来て泊まって。全然遠慮しなくていいから。


I'm sorry to impose on you.
不躾に、申し訳ありません。
ご無理申し上げてすみません




"impose"は「押し付ける」イメージで使うと簡単に感じますが、それを日本語に表現する場合、両者の立場や場面で様々な表現になり、日本語の表現のほうが難しく感じる単語です。ですから、日本語を忘れて使いましょう。


Englishラボのらぼでした。