らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

758. あのことは忘れて。いいわね?

Scenario: 昨日はたまたま取引先の会社に行くと、高校のときに付き合っていた彼がいたので驚いた。仕事の後一緒に食事して、その後家まで送ってもらった。別れ際、また会いたいと言われた。彼は結婚していて子供もいるのに、それはマズイと思ったので翌日電話でこう言った。


「なかったことにして。いいよね?」



"That didn't happen. OK?"



【ポイント】"happen"は計画していないことが起こること。


"happen"というのは、日本語では「起こる」という意味です。そこには「前もって計画していない」ということが含まれています。会話の中でよく使われます。


今日のフレーズの"That didn't happen."は、「そのことは起こらなかった。」ということですが、実際に起こった事実を隠すために、過去形で起否定して、"ok?"(いいな?)をつけ、相手に「過去の事実を口外するな」という脅しのような感じで言いっているのです。


次にロングマンを参照して、"happen"を使った表現を載せます。


 This kind of thing happens all the time.
 そういうことはしょっちゅう起こってるよ。/しょっちゅう起こるよ。


 That happens.
 そんなもんさ。よくあることさ。


It’s not your fault – these things happen.
君のせいじゃないよ。こういうことはよく起こるんだ。


Accidents (will) happen.
事故は起こるもんだよ。


  What's happening?  (to you / here などがつくことが多い。) 
 どうしたの?


What happened?
何があったの?


That's not gonna happen.
そういうことはない。 (相手の提案に対して、「嫌だね。」という意味でも使います。)


Something must have happened to him.
彼に何かあったに違いない。

Whatever happened
to Steve? I haven’t seen him for years.

スティーブ、どうしちゃったのかなあ。何年も会ってないけど。


The same thing happened to me last year.
私も去年同じ目に合ったわ。


What’s happened to your coat? It’s all ripped.
君のコートどうしたの?破れてるじゃないか。


Nobody knows what will happen to her?
誰も彼女に何が起こるか分からない。(将来彼女がどうなるかわからない。)


これらの例はどれも計画していなかったことが起こる(起こった)ことを示しています。



「たまたま」とか「偶然にも」と言いたいときは、


I happened to see James in town.
たまたま街でジェームズに会った。


のように、"happen to 動詞"の形が使えます。
"It happened that S+V~"の形もありますが、会話ではあまり使われません。



「計画通りに起こるもの(こと)」には、"take place"を使います。


The conference will take place on the 16th of June.
その会議は6月16日に行います。

The competition took place on Saturday 30th June.

その大会は6月30日土曜日に行われた。


Englishラボのらぼでした。