らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

761. 彼女には彼との思い出の曲なのよ。

Scenario: 私の友人はカラオケに行くと、必ず歌う曲がある。それは・・・



「彼女の彼との思い出の曲なのよ。」


"She and her boyfriend have a song."



【ポイント】"have"で表現できるもの。

"have"は、最も基本的な動詞で、日本語では、「持っている」というニュアンスで使える動詞です。しかし、実際「持っている」という意味を覚えているだけでは使いこなせない動詞でもあります。


今日のフレーズは"share"(共有する)ということではありません。"share"にすると、「一緒に聴く」という感じになって、「自分たちだけの特別な意味があるもの」という意味が伝わりません。


"share"を使った例 (ロングマンより)


We don’t have enough books, so you’ll have to share.
十分な数の本が無いから、君たち一緒に見てくれ。

The three of us shared a taxi.

1台のタクシーに3人で乗った。

They shared the cake between them.
彼らはそのケーキを分け合った。



"have"には次のような意味があります。今日のフレーズの"have"はこのニュアンスです。(口語です。定義はロングマンより。)


used to say that someone owns something or that it is available for them to use
人が何かを所有していて、その人が利用することができる



They used to have a Mercedes Benz.
彼らにはかつてベンツがあった。

Does your secretary have a fax machine?

秘書専用のファックスがあるの?

Can I have the car tonight, Dad?
パパ、車借りていい?


これらは、すべて「自分(たち)だけで使える」といったニュアンスです。


今日のフレーズでは、「(他の人にはない)自分たちにだけが思い出とすることができる曲」という意味を含んでいて、その結果「思い出の曲」という日本語表現になりました。


"a memorial song"にすると、「追悼の曲」と誤解されるので気をつけましょう。


フレーズの画像に使ったのは、"Calum Scott"の"You Are The Reason"のポスターです。
彼の澄んだ歌声を聴いてみてね!



Calum Scott - You Are The Reason (Official)


Englishラボのらぼでした。