らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

767. 音量大で入れておくね。

Scenario: 夫とモールに買い物に来ている。買いたいものが別々なので、夫は買い物が済んだら私の携帯に電話するという。そこで、着信音を聞き逃さないようにするためにこう言った。


「携帯の音量大で入れとくね。」



"I'll turn mine on loud."


【ポイント1】句動詞の目的語の位置。


今日のフレーズの"mine"は"my phone"のことです。話の流れで、「携帯」であることが分かっているので、「私のを」と代名詞を使っています。句動詞の場合、目的語が代名詞のときは、動詞と副詞の間に挟みます。


"turn"は、電源の「入/切」を言う時に副詞の"on/off"を付けて使います。


文法的には目的語の名詞が短い場合は"turn ~ on"のように挟んでも構いませんが、目的語の名詞が長かったり、後ろに補語(今日のフレーズでは"loud")がある場合は、"turn on"の直後に置いた方がいいです。


He turned on his computer and checked his mail.
コンピュータの電源を入れて、メールをチェックした。


Do you want me to turn the lights on / turn on the light?
電気つけようか?



【ポイント2】音量の「大」「小」の表し方。


the volume が主語になる時は、技術的な感じがするので、"high/low"という形容詞を使うことが自然です。


人の声---voiceが主語になる時は、
大きな声 →  His voice is loud.
小さな声 →His voice is quiet/low/soft/small.


で、大きな声の「大きい」は、「うるさい」、「自信に満ちている」というニュアンスも含みます。


「小さな声」は「小さい」のニュアンスで使い分けます。
"quiet"は「静かな」イメージ
"low"は、「低い声」ということで、「小さい」と同時に「(音程として)低い声」でも使います。
"soft"は、「聞きやすい柔らかい声」のイメージですが、一般的に「聞き取りにくい」という意味も含んで使われることがあります。
"small"は、「小さくて自信がなさそうな声」のイメージです。



次の画像では、「音が小さすぎる」と表現するのに、"too quiet"を使っています。(画像の中では、be動詞や冠詞が省略されています。←Is the phone too quiet?です。)


着信音などの機械音が小さい場合、電話を主語にして、"quiet"を使うといいと思います。ただし、声や音が全くしないときにも"quiet"を使います。


The engine’s really quiet.  エンジン(の音)が実に静かだ。

I heard a quiet/loud voice behind me. 後ろで小さな/大きな声がした。


携帯の場合の音は様々ですね。タップするような機械音や、音楽もあれば、声もあるので、伝えたいものに応じて、 loud/low/soft/small/quiet を使い分けましょう。"noisy"がいい場合もあるかもしれません。


次の画像をみると、"phone"を主語にして"quiet"と"loud"を使っていますね。
(Is the phone too quiet? の略になっています。)




Englishラボのらぼでした。