らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

780. 手分けしましょう。

Scenario: 新型コロナ感染で学校が閉鎖になっていた間、生徒に毎日英語で日記を書く課題を出した。今週から学校が再開し、対面授業が始まって生徒が課題を提出してきた。かなりの数の英文をチェックすることになったので、同僚にこう言った。


「手分けしましょう。」



"Let's divide up."



【ポイント】"divide (up)"は、"share"の意味で使うことがある。


日本語の「手分けする」という意味には、「協力する」、「分担する」といった意味があります。"divide"を使うとそのニュアンスを表すことができます。しばしば、"divide up"という表現が使われます。


ロングマンの"divide"の定義のひとつに次のように説明があります。
to separate something into parts and share them between people
何かを分けてシェアする


divide something between/among somebody/something のように、"between"や"among"と共に使うと「分担」や「協力」の感じが良く表れます。


"divide"は「分ける」なのに、"share"「共有する」に置き換えることができる場合がある
のです。今日のフレーズの日本語表現は次のように言うこともできます。


「(その仕事、)分けてやろう。」
「(その仕事、)一緒にやろう。」
「(その仕事、)手分けしてやろう。」
「(その仕事、)協力してやろう。」




The money will be divided equally among the charities.
そのお金は慈善団体の間で公平に分けられます。
そのお金は慈善団体が共協力して公平に使われます。


Shall we divide the work?
その仕事手分けしてやりましょうか?


日本語で「手分けする」という場合は、目的語がものではなくて、「仕事」の場合のようですね。



同じ「分ける」ですが、"separate"が使われることがあります。"separate"には、「離す」ニュアンスがあります。
また、「区別して分ける」ときには、"separate"を使います。
You use separate especially when saying that the parts are different from each other
(特に分けた部分がお互いに異なるものであると言うときには、"separate"を使う)ーーロングマンのシソーラスより


The items are separated into recyclable and non-recyclable waste.
その品物は再利用できるものとできないものに分けられる。



Englishラボのらぼでした。