らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

813.私にできるせめてものことよ。

Scenario: 夏の甲子園出場をかけて明日はいよいよ決勝戦となった。母はいつもよりたくさんのおにぎりを持たせてくれた。「ありがとう。」と言うとこう言った。

「私にできるせめてものことよ。」



"It's the least I could do."



【ポイント】もっと"the least"を使おう。

"most"はよく使うのに、その反対の"least"が使えない、ということはありませんか?


"least"は、"little"の最上級です。ちなみに比較級は"less"です。


形容詞と副詞があります。"the"をつけると名詞になります。


整理します。



① 副詞(形容詞にかかる)としての使い方  



長い(通常は2音節以上)の形容詞の前に付けて最上級をつくる。


"expensive"(値段が高い)を例にしてつくると・・・


the least expensive things        最も高くないもの←最も安いもの (the cheapestからくる安っぽさを避けることができます。)


This is the least expensive.         これは最も高くない。


日本語では、「最も安い」といった表現が自然ですね。
「最も~」というと、"most"を思い浮かべてしまうので、"least"という単語があるのを忘れてしまうのでしょう。


the least favorite ~   一番好きじゃない→ 一番嫌い
the least delicious ~   一番おいしくない → 一番まずい


を使って見ましょう。



② 形容詞としての使い方  (不可算名詞に付く)


This method is the least damage to the environment  
このやり方は環境に最もダメージが少ない



③ 名詞としての使い方 ("the"をつける)


I paid the least.    最低金額を払った。


Abe works the hardest, yet he earns the least.  (マクミランより)
エイブは一番よく働くのに、一番稼ぎが少ない


That's the least of the problems. 
それは、取るに足りない問題だ。(どうでもいい問題だ。)


今日のフレーズの"the least"も名詞で、「あなたのやっていることに比べたら、もっとも小さなこと」といった感じになります。



明日は「バンドエイド」を使った会話表現ですよ。読んでね!


Englishラボのらぼでした。