らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

881. もっと注意が必要だ。

Scenario: 近所に住む90歳の女性が新型コロナ感染で陽性反応が出たということで、入院された。ご家族はとても悲観的に考えておられたが、昨日、コロナの治療を終えて転院されたという。高齢なのでリハビリなどが必要らしく、ご家族の方がこう言われた。


「さらに注意が必要なんです。」



"She needs extra care."



【ポイント】"extra"のもつ2つの意味。


ロングマンを参照して、"extra"の2通りの使い方を整理します。


①  [only before noun] 
more of something, in addition to the usual or standard amount or number
名詞の前のみで使う(限定用法のみ)
さらに多く、通常あるいは標準的な量や数に加えて(という意味の形容詞)


"extra"には、主観的な"more"の「もっと」にくらべて、客観的に標準的な量や数より多いことを表します。



Could you get an extra loaf of bread?
もう少し(いつもの量より多く)パンをいただける?


They let the kids stay up an extra hour.
彼らは子供を(標準的な就寝時間より遅くまで)起こしている。


Residents can use the gym at no extra cost.
居住者は追加料金なしでジムをご利用いただけます。

I asked for an
extra two weeks to finish the work.

私はその仕事を終えるために2週間余計に欲しいと言った。


Recently, I’ve been carrying some extra fat
最近余分な脂肪がついてきました。


I have one extra ticket.
切符が1枚余っている。


You need to buy a few extra batteries.
電池を少し余計に買っておくといいわ。


この意味では、「余分な脂肪」のように、「不必要」な場合と、「普通より多く」のように「必要なものとして特別に」という場合があります。




②  [not before noun] 
if something is extra, it is not included in the price of something and you have to pay more for it 
名詞の前では使えない(叙述用法のみ)
料金に含まれていないので、その分のお金を払わなくてはならない(ということ)


Dinner costs $15 but wine is extra.
ディナーは15ドルだが、ワインは別料金だ




これらの外に、
"extracurricular activities"(課外活動)のように、接頭語として用いたり、


I have to study extra hard. のように、"very"の意味で使うこともできます。もちろん、映画の「エキストラ」も名詞として英語表現で使えます。


明日は、「彼女すごく頼りになるよ。」です。ちなみに、"rely on"は使いません。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。