らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

895. この顔にノーって言える?

Scenario: 在宅勤務で困るのは、ペットがしょっちゅう甘えてくることだ。パソコンに向かっているとキーボードの上に乗ったり、わざと腕の上に座ったりする。同僚に「厳しくしつけたほうがいいよ。」と言われたが、この写真を見せて次のように言った。


「この顔にノーって言えるわけけないじゃん!」



"How could I say no to this face!"



【ポイント】疑問文の形だけれど、疑問ではないもの。


疑問文の中に「修辞疑問文」と言われるものがあります。疑問文の形でありながら、相手に答えを求めている物ではないものです。


いくつか例をあげてみます。言う人の年齢や状況によって、日本語表現は無数にあります。伝えたい内容によって、自由に表現できます。


"Who cares?" 


誰が気にするの? 
   ⇩
誰も気にしたりしないよ。/ 構うもんか!/ いいじゃんそんなの。



"Who knows?"


誰が知ってるの?
   ⇩
誰も知らないでしょ。 / 誰が知ってるっていうの?



"How can(could) I forget?"


どうやったら忘れられるの?
   ⇩
忘れるわけないでしょ?




How dare you say so?


そういうこと、どうしてあえて言うの?
   ⇩
なんてこと言うの!


(この使い方は、状況が分かっている場合の言葉なので、"say so"(そんなことを言う)の部分や"did that to me(わたしにそうした)"の部分を省いて、"How dare you!"となることが多いです。「よくもまあ!」といった感じです。)


What difference does it make?


それでどんな違いが生まれるの?
   ⇩
(それで)何もかわらないでしょ?



特に決まったルールはありません。その場の状況と言い方の問題です。


ただ、感情が高ぶっているときに使う場合は、(日本語で、疑問文に「~っていうの!?」を付けるようなつもりで、)総じて強いイントネーションで言えば修辞疑問文として相手に伝わると思います。


ついでながら・・・


"else"を付けると、「他の~が」といった感じが作れます。


He did that. Who else did that?
彼がやったんだよ。他の誰がやったって言うんだよ?


"could"や"would"を使うと、「現実ではない」感じが強くなります。(仮定法です。)




明日は、「最近みんな紙コップで飲んでるわ。」です。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。