らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

984. これのどこがいいの?

Scenario: ポスターの展覧会があるというので友人と出かけた。正面には大賞を受賞した作品が掲げられていたのだが、自分は特に良いとは思わない。他にも素晴らしい作品がある中で、なぜこれが大賞を受賞したのだろう?


「これのどこがいいの?」



"What's the grand prize on this?"



【ポイント】日本語の通りに表現しないで、伝えたい事を伝える。

言語表現というのは、伝えたい事をどのように表現するのかということですから、言語が違うとその伝えかたも違うのは当たり前のことです。


"Who"、 "What"、"How"、"When"、"Where" を使う場合、日本語表現が本来の意味と違う場合があります。


今日のフレーズの、"What's the grand prize on this?"  もそのひとつで、日本語では、   「これに対して何が大賞なの?」と言わずに、「これのどこがいいの?」と言うことがあります。(もちろん、使う相手や状況によって他の表現も考えられます。)


いくつか挙げてみます。


"How did you know that?"     (なんで知ってるの?)→ 知ることになった過程を聞く。 


"Who sent you here?"    (誰にいわれてきたの?)


"What brought you here?"    (なんでここにいるの?)


"I'll call you when he comes here."    (彼がここに来たら電話するよ。)


"What makes you so mad?"       (なんでそんなに起こっているの?)


"How old is this computer?"    (このコンピューターいつ買ったの?)


"How old are you?"     (何歳なんですか?)


"Where were we? Oh yes, we were talking about John."
(話してたんだっけ?そうそう、ジョンのことだったね。)


"How dare you make fun of me like that!"  (よくもそうやって俺のことバカにしなな!)


"Where's the beef?"    (だからだってんだ?)→ 中身(重要な部分)あんのか?


"Say when."  (止めて欲しいところで言ってね。飲み物などを注いでもらうとき。)



どの表現も根底には「コアイメージ」がありますが、それが違う表現で現れています。会話では決して直訳として現れません。




明日は、「同じこと言わせるなよ。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。