985. 同じこと言わせるなよ。
Scenario: 日本の政界では総裁選挙に当たって候補者の調整で色々な動きが起こっている。昨日ひとりの候補者が立候補しないことを記者会見で発表した。理由を述べたあと、記者が質問する前にこう言った。
「同じこと言わせるなよ。」
"Never to be repeated."
【ポイント】”be to 不定詞”のとらえ方。
学校で「不定詞」を習った時に、"be to 不定詞"の用法があったのを覚えていらっしゃるでしょうか?
文法書は"be to不定詞"の用法として、ほとんどが「次の5つを表す。」と説明しています。
1.可能「~できる」
2.義務「~すべきだ」
3.予定「~する予定」
4.意図「~するつもり」
5.運命「~する運命だ」→ ちょっと大げさな日本語だと思います。。。(^_^)
しかし、実際、「主語+be 動詞 + to 不定詞」の形が出てきた場合、この5つの中からどれだろう?と考え始めると、時間がかかってしまいます。
実際は次のように考えるといいです。
「be + 不定詞」は、文の中で"be動詞”の後に文の流れに合った形容詞が推測できてしまう(なくてもわかる)場合に使うものと考えてみましょう。
1.可能
be notの後に"able"が来そうな場合。
否定文になることが多く、不定詞は、"to be seen"など、知覚に関する動詞が受け身の形で使われることが多いです。
例:The program was not (able) to be found. そのプログラムは見つかりませんでした。
2.義務
be の後に"required"/ "supposed"/"obliged"が来そうな場合。
例: You are (required) to show the card at the checkout counter.
チェックアウトカウンターでそのカードを見せなければなりません。
3.予定
be の後に"planned"/ "supposed"/"going"が来そうな場合。
特にジャーナリスティックな見出しなどでは、短くなるので好んで"be to"が使われます。
例:The event is (planned) to be held on Oct. 2nd.
そのイベントは10月2日に開催される予定です。
4.意図
be の後に"intended"/ "going"/"willing"が来そうな場合。
これは、「もし~するつもりがあれば」のように、"if"と愛称がいいので、"if"節の中でよく使われます。
例:If you are (intended) to succeed, you had better go abroad to study.
成功したいのなら、留学した方がいい。
5.運命
be meant to の"meant"が省略されていると感じられる場合。
"never"がつくことが多く、「決して~することはない」といった感じですが、過去形にすると、「決して~することはなかった」となって「運命」的な感じがでます。
例: He was never to see his father again.
彼は父親に二度と会うことはなかった。
We are meant to be together.
私たち一緒になる運命なのよ。
今日のフレーズの"Never to be repeated."は省略されている主語にあたるものと状況によっては、「〇〇は二度と繰り返されてはいけないのだ。」という表現にもなります。
The explanation are never supposed to be repeated.
その説明は決して繰り返されないことになっています。
その説明は決して繰り返されるべきではありません。
その説明は決して繰り返される予定はありません。
その説明は決して繰り返されることはできません。
のどれでもいいですよね。。。結局、「二度同じこと言わせるなよ。」と言うことですから。
アメリカ映画の"Back To The Future"の終わりに出てきたこのメッセージ・・・。
"It is" 「このお話しは続きます」で予定を表しているのが分かりますね。
明日は、「身長ではパスしてるよ。」です。お相撲さんの弟子入り検査? 他にも受験資格に身長を設けている職業がありますよ。
読んでね。
Englishラボのらぼでした。
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