らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1241. 20年前の私とは違うのよ。

Scenario: 高校卒業から20年が経ち、同窓会が開かれることになった。昔のままの人もいれば、かなり変わっていてすぐには誰だか分からない人もいる。「音楽が逃げ道だったんだ。(→1139」といいながら、ミュージシャンになった人も。。。そんな中で、モデルのような人がいたので誰だろうと思ったら、高校当時全くさえなかった友人だと分かって驚いた。「変わったね-。」と言って話しかけると彼女がこう言った。


「20年前の私とは違うのよ。」


Elle---Met Galaより)


"I 'm not the same person I was 20 years ago."



【ポイント】「20年前の私」という言い方について。


関係代名詞といえば、"who"や、"which"を思い浮かべますが、"that"も関係代名詞のはたらきをします。今日のフレーズは、"the same person"と"I was 20  years ago"の間に関係代名詞の"that"が省略されている形です。


基本的に関係詞から後の部分は前の名詞にかかります。
「person(人)」←(that) 「I was 20 years ago」
のように。


関係代名詞の特徴として、それに続く部分、「that I was 20 years ago」の中に、もともとあるはずだった名詞が飛び出して、関係代名詞(ここではthat)の前に置かれます。
                        
                     ↓←←←←←←←←←↑↑
「that I was the person 20 years ago」→「the person that I was the person 20 years ago」


そして、この関係代名詞のthatが省略されて、今日のフレーズができあがっています。


このように、関係代名詞の前に置かれた名詞を「先行詞」と呼びます。


今日のフレーズの特徴を整理します。


① 先行詞が関係詞節のなかで、「補語(be動詞の後にくる語)」の形になっている。


② 「先行詞」が関係詞節の中で「補語」になる場合、関係代名詞は"that"を使う。


③ 先行詞が補語になる場合の関係代名詞"that"は省略できる。


ついでながら、
今日のフレーズの,、
"I 'm not the same person I was 20 years ago."
の先行詞と省略されている"that"をまとめて、"what"にしてしまって、


I'm not what I was 20 years ago. 


にすることもできますよ。




「~前の〇〇と違う」という内容を含んだ会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「そう願いたいわ。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。