らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1231. なんでビデオ嫌いなの?

Scenario : 今日は母の還暦のお祝いでうちでパーティーをやっている。一家全員が集まる機会が少なくなったので、ビデオに残そうと思って、「自然な感じでね。(→1150)と言って撮り始めたら、母が顔を隠すのでこう言った。


「なんでビデオ嫌いなの?」



"Why do you dislike being videotaped?"



【ポイント1】"like"と"dislike"は、単に反対の意味というだけではない。


"dislike"は、ロングマンに次のような説明があります。


to think someone or something is unpleasant and not like them
人、あるいはものが不愉快で好きではないと思うこと


通常、"dislike"は、"not like"と同じと考えて良いと言われています。違いがあるとすれば、"dislike"のほうが少し堅苦しい感じで、フォーマルな感じがするということです。ですから、日常生活では、"dislike"よりも、"not like"をよく使います。


しかし、"dislike"と"not like"の使い方は、次のような点で異なります。


● "dislike"は、"not like"より「嫌い」な度合いが強いが、"hate"ほどではない。


●"dislike"は、後に不定詞ではなく、動名詞を使う。


今日のフレーズは、「ビデオに撮られること」という受動態の形が動名詞になって、動詞の"be"に"ing"がついて、動名詞の形になったものです。




【ポイント2】"dislike to ~"とは言わない。


「スキーが好き。」と「スキーがしたい。」をどう表現しますか?
「スキーは嫌い。」と「スキーしたくない。」は?



I like skiing.  → スキー(全般が)好き。
I like to ski.  → スキーがしたい。


I dislike skiing.  → スキー(というものが)嫌い。
I don't like to ski. → スキーはしたくない。   × I dislike to ski.



ロングマンに"like to"について次のように説明されています。


You use like to do especially when saying that someone does something regularly or often.
"like to do"は特に何かを定期的、あるいは頻繁に行っていることを言う時に使う。


つまり、


"I like to ski."は、「いつも、あるいは頻繁にやっている」から、「スキーがしたい」という気持ちが含まれています。


例として次のようなものがあげられています。


I like to get up early and get a bit of work done before breakfast.
早起きして、朝食前に少し仕事をやりたい


We like our students to take part in sports activities.
生徒たちにはスポーツ活動に参加してもらいたい


これが丁寧な表現になると、"would like to"になるわけですね。


「~したい」には"want to"がありますが、これは、その時の時点の感情で、"like to"には、"want to”とは少し違うニュアンスが含まれます。"would like to"は、"like to"の丁寧な言い方です。


この否定形は、「いつもやってるけど、(今日は)やりたくない。」つまり、「やる気がしない」といった感じになります。


次に、"like to"、"like ~ng"、の反対の意味の表し方をまとめてみると


"like to"(「やりたい」)の反対を伝える方法は2通り。


  ① "not like to"を使うと・・・
    「(今は) やりたくない」、「やる気がしない」といった感じ。
  
  ② dislike ~ingを使うと・・・
    「それをやるのは嫌だよ」、「(それは)嫌いなんだ」といったキツイ感じ。


"like ~ing"(「~が好き」)の反対を伝える方法は次の2通り。


   ① "not like ~ing"を使うと・・・
    「~は好きじゃないんだよ」といった感じ。


   ② "dislike ~ing"を使うと・・・
    「~は嫌いだよ」といった感じ。(not like ~ing)より少し強い感じ。)


 
日常生活でよく使う"like"ですが、"dislike"はあまり使いませんね。いくら、「好き嫌い」をはっきり言う国民性があるとはいえ、やはり「嫌い」といいこと自体、自分の不快感を表すことになるので、使う場合には配慮が必要ですね。



"dislike"や"like"を使って会話文を作ってみましょう。
できたら、コメント欄で送ってね。


明日は、「ダイエットに身が入らなくなったの。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。