1270. みんながすべてお前の言う通りにすると思ったら間違いだ。
Scenario: 相手国を簡単に降伏させられると思って進行したのだろうが、紛争が長引いて、前線では逃げ出す兵士が増えているという。指導者には厳しい批判が相次ぎ、(→1170)こういう声が多い。
「みんなが何でもお前の言う通りにしなきゃならないと思ったら間違いだ。」
"Not everyone has to do everything by your book."
【ポイント1】部分否定の表現とnotの使い方。
部分否定表現というのは、「すべてが~ではない」という完全否定表現とは違って、「すべてが~というわけではない」と、一部を否定する表現のことです。
様々なパターンがありますが、今日のブログでは、"all"と"every"が入った文の中の部分否定について説明します。
"all ~"は「全ての~」
"every ~"は「どの~も」
ですが、
"Not all ~"
"Not every ~"
にすると、「すべて~とは限らない」になります。
しかし、"not"を後ろに持ってきて、
"All ~+not....."
"Every + not...."
の語順にすると、「すべて~ない」と「すべてが~とは限らない」の2通りに考えられますので、「~とは限らない」という「部分否定」の表現にしたいときには、
"not all+(the)名詞"
"not all of the 名詞"
"not every 名詞"
"not+動詞+all....."
"のように、"not"を"all"や"every"の前(左側)に持ってくることが基本です。
逆に全否定を伝えるためには、
"all"や"every"を使わないで、"no"や"nothing"など"no"が付くものに代えると確実に全否定が伝わります。
今日のフレーズの中に
"everyone"と"everything"と2つの"every"がありますが、"Not"は両方にかからず、直後にある"everyone"だけにかかります。
例文を挙げておきます。
Not all of us need help.
私たちみんなが助けを必要としているわけではない。
Not everyone can become rich.
誰でも金持ちになれるとは限らない。
I don’t know every one of you.
私はあなた方全員を知っているわけではない。
I didn't eat all of them.
全部は食べなかった。
【ポイント2】"by the book"の"book"は「規則」のこと。
本来、"by the book"は、「規則や指示に従って」という意味です。
今日のフレーズでは、"the"を"your"に替えて、「あなたの指示」という意味で使っています。
文中の動詞は、"do"がよく使われますが、"go"や"play"も同じ意味で使われます。
例 (ロングマンを参照しています。)
We have to go by the book and can’t use our creativity.
私たちは規則通りに行わなければならないので、創造性を発揮できない。
The police were careful to do everything by the book.
警察は、すべて規則通りにやるように注意していた。
They play it by the book - their book not mine.
彼らは規則通りに行っています。私のではなく彼らの規則でね。
"every"または、"all"を使った、部分否定の文、あるいは会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。
明日は、「調子に乗るんじゃないよ!」です。
読んでね。
Englishラボのらぼでした。
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