らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1286. 私なら距離を置くけどね。

Scenario: 先日高校の同窓会があり、当時仲良くしていた友達に会えて嬉しかった。それからアドレスの交換をして、色々昔話で盛り上がっていたのだが、最近お金を貸してほしいと頼まれることが多くなった。コロナで商売がうまく行かなくなって困っているというのだ。姉に相談するとこう言った。


「私なら距離を置くけどね。」



"I'd keep my distance if I were you."



【ポイント1】簡単に言えるアドバイスは、2つのことをするだけ。



「仮定法」は、文法が難しくて会話でなかなか使えない、という声を聞きますが、超簡単な仮定法で、すぐに使えるワザをひとつご紹介しますね。


今回のパターンは、次の2つのことをするだけです。


① "I would"の短縮形、"I'd"(アイド)を言ってから、原形の動詞を使ったアドバイス内容を言う。

② "if I were you"をくっつける。


これだけです。


もっと簡単にするなら、②の"if I were you"をとってしまっても構いません。同じことが伝わります。


もし、「(私なら)~しない。」なら、


"I wouldn't"にすればいいだけです。"If I were you"はつけなくてもいいです。これだけでも十分、「私なら~しないな。」といった感じで伝わります。


"I wouldn't do this. (if I were you.)" 「私ならこれはやらないな。」



【ポイント2】"distance"と"space"の違い。


「ディスタンス」は、英語で書くと"distance"になるのですが、


ソーシャルディスタンス"social distance"とソーシャルディスタンスィング"social distancing"は違います。


"distancing"だけ辞書で引いても載っていないことが多いです。


"social distancing"という特別な言葉だからです。


"social distancing" 
measures that can help to slow the spread of an infectious disease by avoiding close contact between people 
 (マクミランより)
→  感染拡大を防ぐために人と近い距離にいることを避けること


"social distance"
The distance between different social groups, e.g. in terms of class, ethnicity, gender-identity, sexual-identity, etc. 
 (Wiktionaryより)
→ 階級や、社交、民族、性別などの差からくる、社会的距離


日本語でも「距離を置く」と言いますが、それが"keep my distance"になります。




また"space"を使うこともあります。


"I need some space between us."


のように。


"distance"は"space"が集まったものといったニュアンスです。


「二つ(二人)の間に距離を置く」という表現のときに、


"distance"を使うなら、動詞は通常"keepで、


"space"を使うなら、動詞は、"have"や、"need"がいいと思います。無冠詞ですが、some"を付けることもあります。
恋愛関係で使う場合は、「ちょっと間を置く」といった表現をすることがありますね。





日本語で、「距離を置く」という意味になる表現が入る、短文や会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「先生、って生徒が使う言い方だよね。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。