らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1560. そういう趣味があるとは思えない。

Scenario: 編み物は女性がするものという考えはもう古い!と友人がマッチョな男性の趣味が編み物だというエピソードを話してくれた。その画像を見た私はこう言った。



「そういう趣味があるとは思えないね。」


(この画像についてのPod Castはこちらから聞けます。)


No accounting for taste.



【ポイント1】「テイスト」の様々な意味。



"taste"と言えば、「~の味がする」という動詞で使うことが多いと思いますが、今日ポイントにするのは、名詞の"taste"の使い方です。


ロングマンを参考にして整理しました。


動詞は主に、"have"や"get"、"give"を使います。


① 「味」という意味で使う。(可算・不可算)


The medicine had a slightly bitter taste.
その薬はちょっと苦い味がした


You must have a taste of the fruitcake.
このフルーツケーキをぜひ味わってね。


② "sense of taste" (味覚)という使い方をする。(不可算)


Some birds have a highly developed sense of taste.
鳥の中には、味覚が高度に発達しているものがいます。



③ 「好み」、「趣味」、「センス」という意味で使う。(可算・不可算)


He asked about my taste in music.
彼は私の音楽の趣味を聞いた。


Some people have really bad taste in clothes.
服のセンスが実に悪い人がいるんですね。


She acknowledged her remark had been in bad taste.
彼女は、自分の発言が悪趣味であったことを認めた



④ 「感じ」、「雰囲気」という意味で使う。(単数で使う)


Schoolchildren can get a taste of the countryside.
小学生の子供たちは田舎の雰囲気を感じることができる。




【ポイント2】"There is no ~"の使い方。


今日のフレーズでは、


(There is) no accounting for taste.


のように、前の"There is"が省略されています。


"There is no ~ing ."は、「~できない」となり、"no"があるので、可能性の強い否定を表すことができます。


"There is no "の後は、名詞(動名詞など名詞の働きをするもの)です。


There’s no excuse for that.
そのことには、全く言い訳できません


There’s no need for you to stay late – I can finish this.
遅くまで残っている必要はないよ。僕が終わらせておくから。


There’s no telling who is going to show up.
誰が来るのか全く分からない。


There’s no denying that he was a great man.
彼が偉大な男だったということは否定できない


There was no mistaking the surprise on his face when I told him the news.
私がこのニュースを伝えたとき、彼の顔に驚きの表情が浮かんだのは間違いない



というように使えます。



"account"は、名詞では「預金口座」という意味でよく使われますが、他に「説明」、「記述」、「報告」といった意味もあります。


この"account"には動詞もあり、"account for ~"という形で「~が起っている理由となる」という意味になります。


ロングマンの"account for ~"の説明は次のようになっています。


"account for ~"
to be the reason why something happens

~が起こる理由である


今日のフレーズでは"There is no "の後ですから、動名詞の"accounting for"になっています。"There is no accounting for ~"で、「~であることの理由がない」→「~を説明できない」となります。




名詞の"taste"を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。