らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1660. 尻込みしてちゃだめよ。

Scenario: 私の妹はギターが弾けるし歌もうまい。時々自分で作曲もしているようだ。昨日聞かせてくれた曲がとても良かったので、私はこっそり曲を録音して予選の応募に送ってみた。すると本選への合格通知が来た。妹はとても喜んだが、同時に本選出場を恐がっている。私はこういって励ました。


「尻込みしてちゃダメよ。」




"Don't shy away from a direct challenge."


【ポイント】"shy away from"を使えば、会話の幅が広がる。


"Don't be shy."は、ネイティブの英語の先生が自信がなさそうな生徒によく言いますね。「恥ずかしがらないで。」というより、「間違ってもいいんだから、やってごらん。」といったニュアンスだろうと思います。
この"shy"は、形容詞ですが、今日のフレーズの"shy"は動詞です。




ポイントは相手が恐がっていたり、自信がなくてためらったりしたりしている、というところです。


ケンブリッジでは、次のように定義しています。


"shy away from something"
to avoid something that you dislike, fear, or do not feel confident about

嫌なこと、怖いこと、自信がないことなどを避けること


("from"の後の「~」のところには、人以外のものが来ます。)


日本語では次のような表現が考えられます。

~から逃げる
~を嫌がる
~を避ける
~を敬遠する 

~をする自信がない
~に尻込みする
~を躊躇する
~に後ずさりする
~を遠慮する
~に気弱になる
~に臆病になる
~する意気地がない
~する勇気が出ない
~に対して内気になる
~に対して逃げ腰だ
~を遠ざける
~を辞退する


などです。日本語表現に英語の"shy"にあたるものがたくさんあり、それぞれ微妙なニュアンスを含んでいるのは、日本人の民俗的な特徴によるものかもしれません。


使い方 (ケンブリッジ、ロングマンを参照しています。)


I've never shied away from hard work.
私は大変な仕事から逃げたことは一度もありません。


They criticized the leadership, but shied away from a direct challenge.
彼らは指導者を批判したが、直接立ち向かう自信がなかった


He never shied away from a fight, no matter how powerful the foe.
どんなに強大な敵であっても、戦うことを躊躇することはなかった。


Many Democrats are shying away from a run against Donald Trump.
民主党議員の多くがドナルド・トランプの対抗馬となることを敬遠している


Some politicians try to shy away from complicated issues that confuse voters.
有権者を混乱させる複雑な問題に触れないようにしようとする政治家もいる。


The critic said most of the mainstream media are shying away from talking about it.
この評論家は、ほとんどの主流メディアはそのことについて話すことに尻込みしていると語った。



"shy away from"を使った短文や会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は「ま、そういうことね。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。