らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1799. ワンランク上を目指す英語表現[58]---butを使わないライティング(2)

昨日のブログの続きです。"but"を使わないで、使った場合と同じような表現ができる方法を紹介しています。この方法を使って、ワンランク上の英文を書けるようになることを目指します。


では、早速・・・。



⓷ whileを使う


 接続詞の"while"は、「~している間」という意味の働きをしますが、もうひとつ、次のような働きがあります。


used to emphasize the difference between two situations, activities etc
2つの状況や活動などの違いを強調するために使われる

日本語表現では、


ところが一方で
一方
そのかたわら


といった表現ができます。


"but"の表す意味を表現できますが、"while"を使うことで二つの文の違いを強調できます。


Schools in the north tend to be better equipped, while those in the south are relatively poor.
北部の学校は設備が整っていますが、(一方で)南部の学校は比較的貧弱です。


また、"while"は、"in spite of the fact that ~"(~という事実に関わらず)という使い方もできます。
"although"に置き替えることができます。


While there was no conclusive evidence, most people thought he was guilty.
決定的な証拠はありませんでしたが、ほとんどの人は彼が有罪だと考えていました。



④ 分詞構文を使う


分詞構文というのは、2つの文を接続詞を省いた形で使う方法です。
2つの文の主語が同じときには、その2つの文の意味の関係を、接続詞を使うことなく動詞にingをつけて分詞にして、表すことができます。


2つの文の関係が、接続詞で表示するまでもなく明らかな場合に使える方法です。


動詞がbe動詞のときには、"being"にするか、”being"を次のように省略して使うことがあります。


(Being)Shoked by his death, she was crying all day..
彼の死にショックを受けて、彼女は一日中泣いていました。


2つの文のつなぎ方は、文脈に沿って自然になるような日本語で表現すればいいです。


Getting a lot of money, he didn't feel happy.
多くのお金を得ましたが、彼は幸せだと思いませんでした。




⑤ "on the other hand"や、"nonetheless"、"nevertheless"を使う


"but"を使わないで、副詞(句)を使って表現することができます。


"on the other hand"    一方で


Nuclear power is relatively cheap. On the other hand, you could argue that it's not safe.
原子力発電は比較的安価です。その一方で、安全ではないという意見もあるでしょう。


ただし、2つの文をつなげる場合は、接続詞を使った上で、副詞も使ってください。


I’d like to eat out, but on the other hand I should save money.
外食もしたいが、一方、お金も貯めなければ。



"nevertheless" / "nonetheless"    それにもかかわらず  しかしながら


どちらも同じ意味で使える副詞です。
フォーマルな使い方です。


ロングマンの定義はこうです。


in spite of a fact that you have just mentioned 
経ったいま述べた事実にもかかわらず


What you said was true. It was, nevertheless, a little unkind.
あなたがおっしゃったことは本当です。しかしながら、少々親切心がなかったですね。


The region was extremely beautiful. Nonetheless he could not imagine spending the rest of his life there.
その場所はとても美しいところでした。それにもかかわらず、彼は残りの人生をそこで過ごすことを想像できませんでした。



これらを使って2文を1文で書く場合、接続詞と副詞を同時に使うこともあります。
The paintings are complex, but have plenty of appeal nonetheless.
絵は複雑ですが、それにもかかわらず魅力的です。



⑥ "still"を使う


副詞の"still"には次のような働きがあります。(ロングマンより)

in spite of what has just been said or done
言われたりされたりしたにもかからず


"still"を文頭で使う場合は、次のように二つの文になるので、接続詞は要りません。(文副詞としての用法です。)


The hotel was terrible. Still, we were lucky with the weather.
ホテルは最悪でした。それでも天気には恵まれました。


"still"を使って2文を1文で書くときは、接続詞と共に用います。


She didn’t do much work, but she still passed the exam.
彼女はあまり勉強しませんでしたが、それでも試験に合格しました。





⑦ "in spite of"、"despite"、"instead of" を使う。


これらの表現を使うと、ひとつの文で、次のように書けます。


She loved her husband in spite of the fact that he drank too much.
彼女は夫が大酒のみだったが、夫を愛していた。


She went to Spain despite the fact that her doctor had told her to rest.
主治医から安静にするように言われていたにもかかわらず、彼女はスペインに行きました。


He did not join the navy. Instead, he decided to join the theater and become an actor.
海軍には入りませんでした。その代わり、劇場に入り、俳優になることを決意しました。




You should talk to your teacher instead of just complaining to me about it.
私に文句を言うんじゃなくて、先生に相談すべきです。



"but"を使わない表現を使って、会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「うわべを取り繕ってるんだよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。