らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1807. 完全に私の力不足でした。

Scenario: 帰国子女の私は、日本の高校で英語の授業では上級者クラスに入っている。英語が得意な生徒が集まっているのだが、他の生徒はだれも海外留学の経験がないので、授業がとてもつまらなく感じた。しかし、全く準備をしないで臨んだ期末テストでは、予想外の平均点以下。ほとんどが文法の間違いだった。


「完全に私の力不足だったわ。」




"I'm completely out of my depth here."



【ポイント】"be out of my depth"の意味と使い方。


"be out of my depth"とは、


「私の深みの外にいる/ある」 ⇒ 「私の理解の範囲外だ」 ⇒ 「対応/理解できない」


といったニュアンスです。


"my"のところは、"our"や、"his"など他の人称をもってくることができます。


ケンブリッジの定義
not having the knowledge, experience, or skills to deal with a particular subject or situation
特定のテーマや状況に対処するための知識、経験、スキルがないこと


ロングマンの定義
to be involved in a situation or activity that is too difficult for you to understand or deal with
自分にとって理解したり対処したりするのが難しすぎる状況や活動に巻き込まれていること


日本語で、「上級者クラスは、とても太刀打ちできるものではありません。」


と言うと、「上級者クラス"the advanced class"を主語にしそうですが、


ケンブリッジ、ロングマンの定義からすると、主語は「人」であることが自然なので、


I was out of my depth in the advanced class, so I moved to the intermediate class.
上級クラスでは手も足も出なかったので、中級クラスに移りました。


というように、「人」を主語にもってくることが自然です。


日本語表現では、「理解できない」の他に、文脈によって、


太刀打ちできない
手も足も出ない
ついていけない
勉強不足だ
ど素人だ
理解の範疇を越えている
手に負えない
力不足だ
歯が立たない
身の丈に合っていない


などが考えられます。


使い方 (ロングマンを参照しています。)


I felt completely out of my depth at the meeting.
その会議では、私は全く自分の勉強不足を感じた


I tried to read the report, but I was way out of my depth.
私はその報告書を読もうとしたのだが、まったく自分の理解の範疇を越えるものだった。


I was hopelessly out of my depth in college chemistry classes.
大学の化学の授業では、絶望的なほど手も足も出ませんでした



"be out of ~s depth"を使って会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「恥ずかしいんですけど、初めてなんです。」です。「恥ずかしい」という日本語表現に注目して考えています。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。