らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

273. 何しに来たの?

Scenario : 先日、通勤で利用している地下鉄の駅で、ウチの近所の人にバッタリ会った。こんなところで会うとは・・・。と思いながら聞いた。


「何しに来たの?」



"Why are you here?"


【ポイント】日本語では過去形だが、実際は現在のことを聞いている表現がある。



「ここに何しに来たの?」
「なんでこんなとこにいるの?」
「こんなとこで、何してるの?」
「ここに何の用があるの?」


上の日本語表現は、状況によってはすべて"Why are you here?"で済みます。ところが、「ここに何しに来たの?」という日本語は過去形になっています。英語表現では、"Why did you come here?"ではなく、"Why are you here?"と現在形を使って表現するわけです。「なぜ今ここにいるのか?」ということです。しかしそれを日本語では、「なんで来たの?」と過去形で言うこともできるのです。英語では、過去形は「すでに過去のことになった(今のことではない)」ことだけに使います。今ここに来たばかりの人に、過去形で聞くのは英語表現では不自然に思います。


アメリカ人の友人が、日本の空港で外国人にインタビューする番組を見ていて、"Why did you come to Japan?"ではなく、"Why are you here?"がいいと言っていました。それだけではちょっと唐突だなと思えば、Why are you here, if you don't mind me asking? 「お差し支えなければ聞いてもいいですか?」というひと言を付け加えて言うと、丁寧になっていいですね。


Englishラボのらぼでした。